シャープ、太陽電池モジュールの信頼性保証体制の認証「JISQ8901」を取得

「JISQ8901」を取得した太陽電池モジュール「ND-24OCA」

 シャープは、太陽電池の長期信頼性とその保証体制に対する新しい認証「JISQ8901」を取得したと発表した。

 JISQ8901は、経済産業省が設置する審議会「日本工業標準調査会」が2月に制定した規格で、太陽電池の製品品質のほか、設計・製造・サービス・メンテナンスなど一貫した信頼保証体制の構築を製品責任者に要求している。

 シャープは今回、JISQ8901の第三者認証機関である、一般財団法人電気安全環境研究所、およびドイツの「VDE Testing and Certification Institute GmbH」より、JISQ8901の認証を取得。今後は、半世紀以上蓄積してきた太陽電池事業の知見を製品評価に生かし、長期間安心して使用できる太陽光発電システムの提供とアフターサービスに務めるとしている。

「JISQ8901」認証の対象範囲。設計からメンテナンスまで含まれる

 なおシャープの太陽電池モジュールでは、台風や積雪などの負荷を想定した機械的負荷試験、大きな雹(ひょう)などの落下に耐える鉄球落下試験、梅雨や夏を想定した高温高湿試験が行なわれている。

機械的負荷試験のようす。 2,400パスカルの荷重で「押し付け」「引っ張り上げ」を各1時間・計3回ずつ繰り返すという大きなヒョウの落下にも耐えられるよう、鉄球落下試験を行なっている
梅雨や高温条件で出力が低下しないよう、高温高湿試験をおこなっている





(正藤 慶一)

2012年11月6日 15:02