ヤマハとブリヂストンサイクル、電動アシスト自転車のバッテリー性能で誇大広告

ヤマハの電動アシスト自転車の広告表示に、バッテリー性能に誤認を与える表現があったという。写真は「PAS ナチュラ T」。

 ヤマハ発動機は、同社が発売する電動アシスト自転車の広告表示について、バッテリー性能に誤認を与える表現があったと発表した。

 対象となったのは、ヤマハが2010年より発売している電動アシスト自転車のバッテリーに関する表現。広告において「従来比約2倍の総充電回数」(繰り返し充電の回数)という旨の表示を行なっていたが、比較対象となった従来のバッテリーの総充電回数が過小な表示であり、実際には2倍に満たないモデルがあったという。

 また、バッテリーの基本性能は、保護機能を除いて従来と同等であったものの、「高耐久バッテリー」や「長生きバッテリー」と表示したモデルがあったという。

 同社ではいずれも消費者に著しく優良との誤認を与える表示であるとして、ユーザーや取引先に対して謝罪。今後は再発防止策を講じて、製品の適正な表示記載に万全を期すとしている。

 バッテリー自体には品質・安全上の問題はなく、安全に使用できるという。「高耐久」「長生き」と表示したバッテリーも、700~900回の充電が可能とのこと。

 なお、ヤマハのOEM商品を販売するブリヂストンサイクルでも、同様のリリースが発表されている。






(正藤 慶一)

2012年10月12日 00:00