関西電力、大飯原発3号機がフル稼働に

~10日から節電目標引き下げ【追記】

 関西電力は、大飯原発3号機が9日1時にフル稼働し、通常運転である定格熱出力一定運転に入ったと発表した。

 大飯原発3号機は、6月16日に政府から再稼働の判断が下り、再稼働作業を開始した。7月1日21時に原子炉が起動され、2日6時に臨界に達し、5日7時に発電を開始していた。

大飯原発3号機発電機出力上昇の過程(7月8日時点)

 政府は、大飯原発3号機が安定運転に入った時点で、関西/中部/北陸/中国の4電力会社について、節電目標を引き下げる予定。

 【9日12時追記】9日午前中に内閣官房長官が記者会見を行ない、10日から予定通り節電目標を引き下げると明らかにした。また、大飯原発4号機が稼働した場合の節電目標については「改めて決定する」としたが、四国電力については5%、中部/北陸/中国の3電力会社については「数値目標を伴わない一般的な節電要請」に引き下げられるではないかとしている。関西電力管内については「地元との協議の上で決定する」と述べた。

大飯原発3号機再稼働による節電目標の変更
電力会社名北海道東北東京中部北陸関西中国四国九州
現在の節電目標7%数値目標なし数値目標なし5%5%15%5%7%10%
大飯原発3号機稼働後4%4%10%3%

 大飯原発4号機も再稼働作業に入っており、7月中旬には定格熱出力一定運転に入る見込み。

大飯原発3号機、4号機の作業工程(7月8日時点)





(伊達 浩二)

2012年7月9日 01:28