節電意識は昨年より向上、冷感グッズにかける費用も増加へ――小林製薬

 小林製薬は、夏の暑さ対策に関する意識調査を実施した。それによると、2012年の夏は、昨年以上に節電と暑さ対策に取り組む意識が高まり、冷却グッズの需要が増えると予想している。

 調査は、4月7日と8日の2日間、インターネット上で実施され、全国に住む20~40代の男女618人から回答が得られた。

 まず、昨夏の節電に対する問いでは、「実施した」と答えた人は全体の80%、また涼しく過ごすための工夫をしたと応えた人は73%にのぼった。

 また、「今年の夏も節電する」と答えた人は81%で、昨年より1%上昇。さらに、「涼しく過ごすための工夫をする」という人は76%で昨年より3%増加した。

節電を実施する人、涼しく過ごすための工夫をする人の割合は昨年より微増

 昨夏どのような暑さ対策が取られていたかというと、最も多かったのは「扇風機を使う」で71%、次が「冷却(冷感)グッズを買う」で49%、さらに「部屋に日が入らないようにする」「部屋の風通りを良くする」がそれぞれ46%、45%と続く。

昨夏の暑さ対策では、扇風機を使った人がもっとも多く、冷却グッズを買った人も多かった

 また、昨夏どのような冷却・冷感グッズを購入したかという問いでは、「首まわりの冷却グッズ」と答えた人が61%にのぼり、次点の「アイス枕」の40%、「冷却タオル」の31%を大きく引き離した。

 今夏の暑さ対策は、早期化の傾向にある。昨年は6月までに3人に1人が冷却グッズを購入したが、今年はほぼ2人に1人が6月までに購入すると答えたという。

 冷却グッズにかける費用も上がっている。昨年は「1000円~3000円かけた」と答えた人がちょうど50%だったが、今年は同価格帯が62%と12%アップ。同社では、冷却グッズ市場の拡大が期待されるとしている。

暑さ対策は早期化。冷却グッズにかける費用も増える傾向にあるという





(小林 樹)

2012年5月9日 13:18