京セラ、“国内最大発電能力”70MWのメガソーラーを鹿児島に建設

~IHI、みずほコーポレート銀行と共同で7月に着工予定

 京セラは、IHI、みずほコーポレート銀行と共同で、鹿児島県鹿児島市七ツ島に国内最大となる発電能力70MWのメガソーラーを建設すると発表した。投資金額は約250億円で、2012年7月の着工を目指すという。

 建設予定地はIHIが所有する鹿児島県鹿児島市七ツ島2丁目で、土地面積は約127万平方m。使用する太陽電池モジュールは、すべて京セラ製を採用。約29万枚の多結晶シリコン型 高出力タイプを設置する。

鹿児島県鹿児島市七ツ島2丁目の建設予定地完成予想図設置予定の242Wの太陽電池モジュール

 発電能力は、国内最大となる約70MW。これは、昨年日本国内に出荷された産業用太陽電池の約4割弱に相当する容量だという。年間発電電力量は、一般家庭の年間消費電力量約22,000世帯に相当する約79,000MWhを見込んでいる。

 京セラ、IHI、みずほコーポレート銀行の3社は、「環境問題への積極的な取り組みは企業の社会的使命」であるとし、今回の基本合意に至ったという。プロジェクトでは、京セラグループが太陽電池モジュールすべての供給、施工並びに保守・管理の一部を担当、IHIは土地の貸与のほか、事業運営に取り組む。みずほコーポレート銀行は、プロジェクト資金のスキーム検討を担当するという。

 今後は京セラが筆頭株主となり、同メガソーラーの発電事業を行なう特別目的会社を設立。IHIのほか、事業の趣旨に賛同しているKDDIや九電工、鹿児島銀行、竹中工務店などが出資会社として協力するという。






(阿部 夏子)

2012年4月11日 00:00