パナソニック電工、3.2kWhの業務用リチウムイオン蓄電システム

~18650バッテリを624本搭載し、500Wの機器を4.5時間駆動
業務用リチウムイオン蓄電システム

 パナソニック電工は、業務用リチウムイオン蓄電システム2機種の受注を8月31日から開始する。学校や公共施設、店舗などで、非常時の電源確保を目的とした製品。非常用電源として、停電時などに自動的にAC電源を供給する。

 いずれも受注生産品で、価格は容量3.2kWhの「LJ-SA32A」が168万円、1.6kWhの「LJ-SA16A」が138万6千円。両機種とも50Hz用モデルと60Hzモデルが用意される。

 ノートPCなどに使用される円筒型のリチウムイオン充電池「18650タイプ」(直径18×65mm)のを多数搭載することで大容量を実現した。3.2kWhタイプで624本、1.6kWhタイプで312本の充電池を内蔵する。

 充電時間は約12時間。使用できる電気製品は、700VA。具体的には、3.2kWhタイプで500Wの機器が約4.5時間、1.6kWhタイプで約2時間使用できるとしている。消費電力500Wの例として、直管形LED照明10台、携帯電話充電5台、ノートパソコン1台、FAX電話1台が挙げられる。

 なお、本製品は無停電電源システム(UPS)ではなく、非常用電源への切替時間は約20ms以内となっているため、照明器具や電話、ノートPCなどが主な用途として想定されている。

接続方法サービスコンセント2個も用意される

 電気製品の接続は、電源端子台から分電盤を経由するか、またはAC出力コードで、一時接続用にサービスコンセント2個も用意される。

 本体内には、タイマーも装備されており、電力需要ピーク時には自動的にバッテリに切り替えて、電力のピークシフトを行なうこともできる。

 本体サイズは560×630×600mm(幅×奥行き×高さ)、重量は92~111kg。

タイマーを内蔵するので、自動的にバッテリ駆動に切り換えてピークシフトが行なえる





(伊達 浩二)

2011年8月31日 00:00