象印、沸騰時間が約3割早くなった省エネタイプの電気ポット

「VE電気まほうびん『優湯生(ゆうとうせい)』 CV-VS」、容量3Lの「CV-VS30」

 象印マホービンは、沸騰時間が約3割早くなった省エネタイプの電気ポット「VE電気まほうびん『優湯生(ゆうとうせい)』 CV-VS」を9月1日より発売する。容量2.2Lの「CV-VS22」、容量3Lの「CV-VS30」、容量4Lの「CV-VS40」の3品番が用意される。希望小売価格は、CV-VS22が19,950円、CV-VS30が21,000円、CV-VS40が22,050円。

 3枚のステンレスと、2つの断熱層を設けた独自のVE構造を採用した省エネタイプの電気ポット。保温効果が高いため、VE構造なしの製品に比べると電気代は約1/2に抑えられ、年間の電気代は約4,000円削減できるという。

 新モデルのCV-VSでは、湯沸かしにかかる時間を短縮した。本体には、高出力の1,300Wヒーターを搭載し、3Lのお湯の沸騰時間は約16分(容量3LのCV-VS30を使用した場合)で、従来の約25分から約3割早くなった。また、その際にかかる電気代は約6円で、従来より約1円ほど安くなっているという。同社では、たっぷりのお湯を素早く沸かせるので、料理の下ごしらえなどに便利だとする。

 省エネ機能では、センサーで、沸かし過ぎによる蒸気の発生や電力の無駄を防ぐ「エコ湯沸かし見張り番」機能を新たに搭載した。そのほか、「省エネモード」では、2時間操作がなかった場合、自動で保温ヒーターの通電が切れ、あらかじめ選択しておいた湯温までお湯の温度が下がると再び保温が開始される。湯温は98℃/90℃/70℃の3つから選択できる。

 また、あらかじめ設定しておいた温度までお湯を沸かす「トリプルセーブ湯沸かし機能」も引き続き搭載する。お湯が設定温度に達すると、保温運転に切り替わるため、電気代が節約できるほか、湯沸かしまでの時間短縮、100℃に達する前に沸騰運転を切り替えるため、蒸気をカットできるなどの利点がある。設定温度は、90℃/80℃/70℃のいずれかから選択する。

 本体には、アルカリ単三電池2本をセットできるようになっており、プラグを外して「コードレス」としても使用できる。コードレス使用時でも、約5時間まで液晶表示を行なうほか、本体に入っているお湯を注ぐこともできる。1日に約800mlのお湯をコードレスで注いだ場合の電池寿命は約1年間。なお、コードレス使用時にお湯を沸騰させることはできない。

 使い勝手の面では、6/7/8/9/10時間の「5段階節約タイマー」機能、保温温度を98℃/90℃/80℃/70℃/まほうびん(通電していない状態)の5段階から選べる「5段階保温温度設定」機能、お湯を少量ずつ抽出し、レギュラーコーヒーなどを淹れるときに便利な「カフェドリップ給湯」などを備える。

 容量3Lの「CV-VS30」の本体サイズは、220×280×310mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は2.9kg。年間消費電力量は295kWhで、電気代に換算すると約6,500円。1日に2回湯沸かしし、再沸騰を1回、90℃で23時間保温した場合の1日当たりの電気代は約18円。電源コードの長さは1m。本体カラーはライトブラウン。





(阿部 夏子)

2011年8月22日 12:50