日立アプライアンス、直管形LEDランプリニューアルセット/器具

~G13口金をそのまま利用、専用端子で給電
直管形LEDランプ搭載器具 「NME4205-PK14」

 日立アプライアンスは、直管形蛍光灯器具をLEDランプに置き換える「直管形LEDランプ リニューアルセット」と搭載器具、合計20機種を7月13日より順次発売する。

 リニューアルセットで使用されるLEDランプは、蛍光灯と同じG13型口金にたいおうするもので、電源はG13口金とは別に用意された専用給電端子を使用する。

 蛍光灯からLEDランプに置き換えることにより、平均消費電力は85W(二灯式)から48Wへ約44%削減される。定格寿命は12,000時間から40,000時間へと約3倍長くなる。なお、平均設計照度は751lxから705lxと、約6%低下する。

 既存の直管形蛍光灯器具をLEDランプに交換する方法は3つ用意される。

 「給電ケーブル式」は、既存の器具をそのまま利用し、直管形LEDランプを設置する。器具の点灯装置を交換し、反射板に給電ケーブルを通す穴を開けて、ランプに給電する。価格は22,575円から。

 「ソケット交換式」は、点灯器具と一緒にソケットを交換する。ソケットから給電ケーブルが出ているため、反射板に穴を開ける必要がない。ソケットは7種類が用意される。価格は26,250円から。

 「LED器具交換式」は、器具そのものをLEDランプ搭載器具に交換する。器具は11機種が用意される。価格は29,925円から。9機種は7月13日に発売されるが、2機種のみ10月中旬の発売となる。

LEDランプはG13口金で支え、給電は専用のケーブルを使用する

 直管形蛍光灯器具は、オフィスや店舗の主照明として多く利用されている。これをLEDに置き換える場合に、既存のG13型端子を使用するものと、LED専用に新しく開発されたL字型口金を使用するものと2種類がある。さらに、G13型口金を利用するものには、G13型口金からそのまま給電するものと、別に専用の給電端子を用意するものがある。

 日立アプライアンスのリニューアルセットは、最後の方式を採用しており、ランプ自体はG13口金で支えるが、電源は専用のコネクタから給電する。この方式は、G13型口金をそのまま利用するため、リニューアルの際に交換する部品が少ないという利点がる。また、G13口金に通電しないため、誤って器具に蛍光管を装着しても安全という特徴がある。なお、給電用の端子は、社団法人 日本電球工業会において「くぼみ型コンタクト口金R4付直管形LEDランプシステム(一般用照明)」として、規格化に向けて審議中としている。

「くぼみ型コンタクト口金R4付直管形LEDランプシステム(一般用照明)」案の規格概要





(伊達 浩二)

2011年7月5日 14:29