東京/東北電力管内で電力使用制限令が発動

~節電の季節到来。個人にも15%の節電開始を要請

 本日、7月1日から、東京/東北電力管内で電気事業法による電力使用制限令を発動された。これは、大口需要家を対象とした制度で、電力需給が逼迫した場合に電気事業法第27条による強制的な電気の使用制限を行なうものだ。

 この制度が適用される期間は、東京電力管内が7月1日~9月22日の平日、東北電力管内が7月1日~9月9日の平日となっている。冷房需要で電力消費が増大する夏期で、企業活動が活発な平日が対象となっている。

 なお、個人(家庭)や、500kW未満の小口需要家に対しては強制的な電力の制限はないが、15%の節電が要請されている。本格的な節電の季節が到来したと言えるだろう。

 また、東京/東北電力以外でも、関西電力が15%の節電を、中部電力と北陸電力と九州電力が数値目標を定めないが節電を要請している。これらの管内では電気事業法による強制的な使用制限は行なわれず、自主的な節電が要請されている。

 現在、全国10社の電力会社のうち、北海道電力、中国電力、四国電力、沖縄電力の4社を除いた過半数の地域で節電が要請される事態となっている。

【お詫びと訂正】初出時に、使用制限について電力需給と連動する旨の記述がありましたが誤りです。お詫びして訂正させていただきます。






(伊達 浩二)

2011年7月1日 12:04