中部電力、浜岡原発を14日までに運転停止

~夏期の電力逼迫が確実に

 中部電力は、浜岡原子力発電所を14日までに停止すると発表した。現在、稼働中の4号機を13日に、5号機を14日に停止する。定期点検中だった3号機の再開も見送るため、すべての原子炉が運転を停止する。

 中部電力は、6日に政府から浜岡原発の停止要請を受け、9日に停止することを発表していた。その後、他社との電力融通の調整等が完了したことから停止作業に入っている。

 中部電力は、浜岡原発の完全停止により、3号機(110万kW)、4号機(115万kW)、5号機(140万kW)合わせて、365万kWの供給力を失う。これにより、中部電力の管内では、年間でもっとも電力需要が高まる夏期には供給余力がなくなる可能性が高く、いっそうの節電が必要とされる。

 また、中部電力から電力融通を受けていた、東京電力および九州電力の管内でも、電力需要の逼迫が予想される。今後は、発電余力のある関西電力や中国電力から他社への電力融通が、どの程度行なわれるかが注目される。






(伊達 浩二)

2011年5月12日 14:21