東京電力、14日の輪番停電決定
東京電力は、11日に発生した東北地方太平洋沖地震の影響で、14日について計画停電を実施すると発表した。
都心を除いた東京電力のサービスエリア内を5つの地域に分け、各地域ごとに3時間程度の停電を行なう。停電地帯では、企業や個人宅、病院などの区別無く停電する。
第1グループと第2グループは、2度の停電が予定されており、約6時間の停電が見込まれる。また、都心部は停電が発生しない予定となっている。
13日の需給予測は、需要想定がピーク時の18時~19時で3,700万kW、供給力が同じく3,700万kWだったが、14日は平日で企業が活動を始めるため、需要想定が4,100万kW(18時~19時)と大きく、供給力も3,100万kWと下がる見込みとなっているため、輪番停電に追い込まれた。
東京都心部は、停電が避けられているが、23区内でも台東区、品川区、目黒区、大田区、世田谷区、杉並区、豊島区、北区、板橋区、練馬区、足立区、葛飾区の一部は停電の対象となっている。エリア区分は、更新中なので、東京電力のサイトで最新の情報を確認されたい。また、同じ町内でも、グループが分かれている例もあるので注意されたい。
なお、同社では、自宅を離れる際は火災防止のために、ドライヤーやストーブなど電気機器のスイッチを入れたまま外出しないことを呼びかけている。また、自家発電装置を備えている施設は燃料を確保することを呼びかけている。
また、東京電力の資料では、大字以下の細かい地域割りが不分明だが、各市区町村のホームページでは、より詳細な地区割りが記載されている例があるので、地元の市区町村のホームページもチェックすることをお勧めする。
【23時30分追記】計画停電で影響を受けやすい家電製品として冷蔵庫がある。現在の冷蔵庫は断熱構造になっているので、庫内の食品がすぐに温かくなったり、冷凍食品が溶けてしまったりするようなことは少ない。できるだけ開閉をしないようにして、庫内の温度上昇を避けるようにしたい。また、多少の温度上昇はあり得るので、できるだけ早く食品を消費するように心がけたい。
【14日6時37分追記】第1グループの6時20分からの実施が見送られた模様。
【14日10時44分追記】第2グループの9時20分からの実施が見送られた模様。実施状況はクローズドの記者会見だけで明らかにされており、東京電力のWebサイトなどで告知されないため状況が把握しにくい状態が続いている。
【14日12時54分追記】第3グループの12時20分からの実施が見送られた模様。
【14日14時25分追記】第4グループの13時50分からの実施が見送られた模様。
【14日17時17分追記】第5グループの一部エリアで停電が始まった模様。
■計画停電の予定地域
第1グループ 6:20~10:00と16:50~20:30 の時間帯のうちそれぞれ3時間程度
第2グループ 9:20~13:00と18:20~22:00 の時間帯のうちそれぞれ3時間程度
第3グループ 12:20~16:00 の時間帯のうち3時間程度
第4グループ 13:50~17:30 の時間帯のうち3時間程度
第5グループ 15:20~19:00 の時間帯のうち3時間程度
(伊達 浩二)
2011年3月13日 22:21