パナソニック、“業界初”ヒートポンプ式の浴室換気乾燥機

~衣類乾燥で電気代を約70%削減。乾燥時間は半分
設置例。天井に取り付けられているのが、ヒートポンプ式の浴室乾燥機

 パナソニック電工は、“業界初”となるヒートポンプ式の浴室換気乾燥機「ヒートポンプ式 バスルームコンディショナー」を、3月22日に発売する。希望小売価格は207,900円(工事費別)。

 エネルギー効率に優れたヒートポンプを採用した浴室換気乾燥機。従来の電気ヒーター式の浴室換気乾燥機「FY-13UGT3D」と比べると、電気代は入浴前の予備暖房で約60%削減、衣類乾燥では約70%削減できるという。同社の試算では、年間のランニングコストで約28,800円の節約になるとしている。

 また、暖房能力は1.8kWと、ヒーター式の1.3kWから約1.4倍にアップした。これにより、予備暖房にかかる時間も短縮され、5℃から22℃まで上げる場合、従来の18分から12分と、約30%の短縮となった。

新製品と従来モデルとの電気代の比較。年間のランニングコストで約28,800円の節約になるという
ヒートポンプ式になることで、暖房能力も約1.4倍に上がった予備暖房の温度上昇時間は約30%短縮された

 衣類乾燥時間も短縮された。乾燥方式に、効率の良い「再熱除湿」を採り入れたことで、洗濯6kgの乾燥にかかる時間は約150分となった。電気ヒーター式の約300分と比べると、約半分の時間で済むことになる。なお、再熱除湿とは、衣類乾燥後の湿った空気を冷やして、空気中の水分を取り出した後、冷やされた空気を再度温める乾燥方式のこと。常に乾燥した温風で衣類が乾燥できるというメリットがある。

 フロントパネルのサイズは550×500×40mm(幅×奥行き×高さ)で、ユニット全体は550×784×306mm(同)。全体の重量は29kg。電源は単相100V。涼風を送る機能も備える。

衣類乾燥時間は従来の約半分となった本体リモコン
ヒートポンプの概略図。ヒートポンプは圧力が上がると温度が上がり、圧力を下げると温度も下がるという気体の性質を利用した技術再熱除湿乾燥のイメージ図。湿った空気を乾燥した暖かい空気に循環できる点が特徴となる本体の構造




(正藤 慶一)

2011年2月1日 18:51