パナソニック、1台3役の多機能エスプレッソ&コーヒーマシン

パナソニック「エスプレッソ&コーヒーマシン NC-BV321」

 パナソニックは、1台で「エスプレッソ」「ドリップコーヒー」「フォームドミルク」が作れる「エスプレッソ&コーヒーマシン NC-BV321」を2011年2月1日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は3万円前後。

 NC-BV321は、3種類のアタッチメントを付け替えて「エスプレッソ」「ドリップコーヒー」「フォームドミルク」を作ることができる、1台3役の多機能エスプレッソ&コーヒーマシン。カフェラテやカプチーノなどのアレンジメニューも味わえる。

エスプレッソホルダーコーヒーバスケットミルクフォーマー
エスプレッソドリップコーヒーカプチーノ

 付属のアタッチメントは、エスプレッソ用のエスプレッソホルダー、ドリップコーヒー用のコーヒーバスケット、フォームドミルク用のミルクフォーマーの3種類。

 エスプレッソでは、無駄なく抽出する「ポッド押さえ」機構を搭載。市販のカフェポッドと、お湯の注ぎ口との密着性を高めた2段構造により、お湯が最大で20気圧の高圧ポンプを用いて抽出するため、豆が持つ本来のおいしさが引き出せるという。

 ドリップコーヒーでは、カフェポッドをまんべんなく通過するため、十分な濃度で抽出できるという。お湯を間欠に抽出する「蒸らしドリップ」により、手出し風のドリップコーヒーが作れる。ドリップコーヒーは一回に最大2杯分抽出できる。

 フォームドミルクでは、独自の「スチーム式ミルクフォーマー」を採用。このミルクウォーマーでは、ミルクカップの底面を半球状にし、ミルクに蒸気を当てる「蒸気ノズル」の位置を中心部からずらして設置している。この半球状の斜面により、ミルクに空気を空気を含ませながら、大きく循環できる仕組みになっている。これは、コーヒーの専門家「バリスタ」が、ミルクピッチャーを傾け、その斜面を利用して泡立てるテクニックをヒントにしているという。

 また、蒸気ノズルは2重構造となっており、内側からは蒸気を出し、外側からは適度に空気を取り込む構造となっている。さらにミルクウォーマーは、ふたと蒸気ノズルが一体で、蒸気は外部に噴き出しにくい設計となっている。

 これらのアタッチメントの交換は「スライドセット方式」を採用。力を使わず簡単に取り付けられる。

エスプレッソ用ドリップコーヒー用フォームドミルク用

 本体サイズは184×360×367mm(幅×奥行き×高さ)で、設置面は173×302mm(幅×奥行き)と、A4サイズに相当するコンパクト設計となっている。同社では場所を取らず、キッチンにすっきりと置けるスタイリッシュなデザインとしている。

 このほかの機能では、ハンドル、ロック解除キーのダブル安全機構や、30分操作しないと自動で電源が切れる「オートパワーオフ機能」、カップ温めに使える給湯機能搭載(約230ml)、手入れしやすい着脱式水受けトレイ、カップのサイズに合わせて2段階で伸縮するエスプレッソ用ノズルなどを搭載している。

 重量はエスプレッソホルダー装着時で4.9kg。消費電力は1,055W。電源コードの長さは1m。

操作部スチーム式ミルクフォーマー「ポッド押さえ」機構



(小林 樹)

2010年11月24日 17:21