ビックカメラ、11日オープンの「JR八王子駅店」を公開

~店内にプラズマクラスターイオンを放出
ビックカメラJR八王子駅店。駅ビル「CELEO八王子」内にオープンする

 ビックカメラは、11日にオープンする新店舗「JR八王子駅店」を、10日、報道関係者向けに公開した。

 JR八王子駅店は、JR八王子駅南口に新設される駅ビル「CELEO(セレオ) 八王子」内にオープンする新店舗。駅に直結しているため、雨に濡れずに入店できる。所在地は東京都八王子市旭町1-17。

 正式オープンは11日だが、10日はプレオープンとして、ビックカメラのポイントカードを持参した人を対象に、13時から16時までの間のみ営業を開始。店内は多くの来客で賑わい、レジや相談カウンターには長蛇の列ができていた。

 フロアは1階から5階で、売場面積は約8,000平方m。フロア構成は、1階がカメラ、2階が携帯電話とオーディオ、3階がテレビといパソコン、4階が生活家電全般、5階がおもちゃ・ゲームとなる。このほか、お酒や寝具、メガネ、時計、ゴルフ用品など、ビックカメラであつかう全商品をラインナップしている。

駅のコンコースからは、2階の入り口に直結している。なお、10日はプレオープンとして13時から16時までの時間限定でオープンしていたフロア案内図。1階から5階までがビックカメラのフロアとなる。地下は駐車場周辺の地図。改札口を出て、南口側に歩いた左手にある

 店舗の特徴としては、店内のトイレ、エレベーターなどに、シャープの除菌・脱臭技術「プラズマクラスターイオン」の発生装置を搭載。ビックカメラの店舗に導入するのはこれが初で、同店では「いつでも快適空間」を謳っている。また店内各所に、プラズマクラスターイオン発生器が置かれている。

 また4階では、高級炊飯器やスチームオーブンレンジなどを用いて実演し、できあがりが体感できる「キッチンスタジアム」というコーナーを開設。同じく4階には、LED電球を実際に点灯し、光の様子を確かめて購入することができる「LED電球提案コーナー」も用意する。さらに、美容家電やカメラ売り場には、女性向けの商品をまとめたコーナーも設置し、店員の手書きによる店内POPなどで商品を解説する。

プラズマクラスターイオンの発生装置を、店内のトイレ、エレベーター、授乳室などに搭載授乳室天井にあった、プラズマクラスターイオン発生装置。ロゴマークと青い光が見える店内各所に、プラズマクラスターイオン発生器が置かれている
4階には、スチームオーブンレンジや炊飯器などを実演する「キッチンスタジアム」を開設LED電球を実際に点灯し、光色が見比べられる「LED電球提案コーナー」も用意されている女性向けの美容家電やカメラなどをまとめたコーナーも設けられる


これからのビックの“モデル店舗”、立川店との兼ね合いは?

 ビックカメラの塚本智明 常務取締役営業本部長によると、JR八王子駅店は、中型店舗のモデルとなることを狙った店舗づくりをしているという。

 「中規模店舗という位置づけではあるが、伝票レスのシステムを導入したり、店員一人ひとりがPDA端末を持つなど、今まで求めてきた効率化の集大成としたい」

 店長は、ビックカメラの池袋本店パソコン館店長を務めたという橋本賢太氏が就任。橋本店長は「八王子は学生の多い街なので、iPadやiPod、ウォークマン、パソコンなど、我々の得意となる情報家電を強化していきたい」と意気込みを語った。

ビックカメラ 塚本智明 常務取締役営業本部長ビックカメラJR八王子駅店 橋本賢太店長

 橋本店長はまた、出店の経緯として「山梨方面のお客様から“もっと近くに店を出してほしい”という声があった。八王子は東京の市ではもっとも人口が多く、会社としても前々から出店を考えていたが、JR東日本から話をいただき、出店することになった」と説明した。

 ところでビックカメラは、中央線で3駅隣りにある立川駅前にも店舗を構えているが、JR八王子駅店の商圏については、北は日の出町・福生市、南は神奈川県の橋本、西は山梨県の大月市に設定している。塚本本部長は「事前にポイントカードの申し込みを受け付けたが、山梨のお客様が多かった。チラシも大月市まで頒布している。立川店と比べれば商品数も多く、棲み分けはできる」と、山梨方面の来客と、立川店との棲み分けに期待を見せた。



【店内のようす】

1階 カメラ売場

1階はカメラ売り場天井が高いため、天井近くまで商品を展示している。写真はカメラバッグ女性向けの“女子カメラ”コーナー。女性の店員がPOPを自作している

2階 携帯電話・オーディオ売場

駅に直結する2階は、携帯電話とオーディオ売場となる。家電量販店では、1階または2階がテレビを扱うことが多いが、店長によればこれは意図的にしているという2階の入り口付近にはカラフルな商品が並べられており、目を引かれるお酒売り場も2階。約3,000アイテムは“八王子最大級”という

3階 テレビ・パソコン売場

3階はテレビ・パソコン売場。テレビ売場は地デジ移行とエコポイント減額前が重なり、プレオープンではあるが大変な混雑となったテレビの伝票記入カウンターも人で一杯iPadなどを扱う「Appleショップ」も3階。このほか、ソフマップの中古商品コーナーもある

4階 生活家電売場

生活家電は4階にまとまっている。写真はエアコン売場冷蔵庫もエコポイント減額を前に、多くの人で賑わっていた冷蔵庫の案内受付は、なんと46名待ち
掃除機は実機が用意されている炊飯器は、すべて内釜を展示している(写真は象印「極め羽釜」)女性向け美容家電コーナーのほか、「オトコ前、発進」と銘打たれた男性用美容家電コーナーもある。シェーバーは手にとって操作感が体験できる
寝具売場もあるメガネショップもある。もちろん、ビックのポイントが付く

5階 おもちゃ/ゲーム/CD・DVD/自転車/ゴルフ用品売場

5階はいろいろな売り場が混在している。写真は自転車売り場ゴルフ用品コーナーでは、実際に試打もできるゲームコーナー
ゲームの試用台の後ろでは、八王子で発掘された象の化石「ハチオウジゾウの牙」も、期間限定で展示されているランドセルまで売っているイスとテーブルが用意された休憩スペースも用意されている



八王子はJR中央線と横浜線、八高線が乗り入れる、東京都西部のターミナル駅。奥に見えるのが、ビックカメラが入店する駅ビル「CELEO八王子」改札を出ると、すぐに案内幕が出ている八王子駅南口では、CELEO八王子のほか、複合商業施設「サザンスカイタワー八王子」が、12月1日にオープンする予定となっている

 ※記事中の価格やポイント還元率は、当日の取材時点のものであり、これらの価格およびポイント還元率で販売されることを保証するものではありません。





(正藤 慶一)

2010年11月10日 19:22