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シャープのホットクックが好調、インバウンド向けに中華メニュー搭載のモデルを発売

インバウンド向け「ヘルシオ ホットクック 」

 シャープは、電気無水鍋「ヘルシオ ホットクック」の海外モデルを4月に発売する。中国人観光客をメインターゲットとしたインバウンド向け製品で、日本国内の家電量販店や免税店、空港などで販売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は80,000円前後。

 ホットクックは、水も火も使わない「無水調理」ができる電気無水鍋。食材を入れてメニューをセットするだけで、自動温度調節やかきまぜ機能などにより、鍋を見張る必要がない点が特徴。カレーや煮物などを、手軽に作ることができる。

 無水調理の仕組みとして、フタの内側に円錐の突起「旨みドリップ加工」を採用。食材から出た蒸気を水滴にして、鍋の中を循環させる。野菜などの食材に含まれる水分を活用し、食材の持つ栄養素を多く残して、本来のおいしさを味わうことができるという。

フタ内側の「旨みドリップ加工」で無水調理ができる
カレーや煮物などを手軽に作れる

メインは中国人観光客。中華メニューを追加

 今回発売するインバウンド向けモデルは、定格電圧220V/50Hzで海外使用に対応する。主に中国での使用を想定しており、コンセントはSE型(丸2ピン)を採用。自動調理メニューに、新たに中華料理メニューを追加している。

 このほか、基本的な機能は国内向けモデル「KN-HT99A」に準ずる。

基本的な機能は国内向けモデルと変わらない
定格電圧は220V/50Hzで、SE型(丸2ピン)を採用

 製品化の背景として、2012年以降の訪日観光客の増加を挙げている。特に中国人観光客数は、2014年が240万9,158人だったのに対し、2015年は499万3,800人と2倍以上も増加している。

 操作パネルは、英語と簡体字の2言語で表記。液晶は、簡体字のみで運転モードなどが表示される。取扱説明書とクックブックも、1つのメニューに対し、簡体字と英語表記の2パターンを用意する。

中国人観光客は年々増加している
操作パネルは英語と簡体字、液晶は簡体字のみの表記
フタを開けたところ
左から、カタログ、クックブック、取扱説明書
クックブックは、1つのメニューに対し簡体字と英語表記の2パターンを用意

 新たに追加された中華メニューは、「牛肉のしょうゆ煮/えびのしょうゆ炒め/れんこんとコーンのスープ」など。中国国内でよく食べられている、家庭料理を採用したという。メニュー集掲載数は100種類で、そのうち11種類が中華メニューとなる。

 また、製品の国際保証にも対応する。日本で購入後に修理が必要になった場合、日本と中国どちらでも保証が受けられる。

 本体サイズは、364×280×224mm(幅×奥行き×高さ)。重さは約5.3kg。定格消費電力は600Wで、定格容量は1.6L。

インバウンド向けに追加された中華メニュー

MADE IN JAPAN表記で、海外で買ってきたというステータスを刺激

シャープ コンシューマ エレクトロニクスカンパニー 健康・環境システム事業本部 スモールアプライアンス事業部 商品企画部 吉元 有美氏

 海外モデルを担当する、シャープ コンシューマ エレクトロニクスカンパニー 健康・環境システム事業本部 スモールアプライアンス事業部 商品企画部 吉元 有美氏は、インバウンド向けの製品にホットクックが選ばれた理由を次のように語った。

 「アジア圏では、自宅で料理をする家庭が少ない傾向にありました。しかし最近は食の安全意識が高まっており、自宅で料理をする人が増えています。そうした背景から、健康的なメニューが手軽に調理できるホットクックを採用しました」

 また、パッケージもインバウンド向けに仕様を変更。

 「パッケージは、白と黒の2色を用いた目立つデザインを採用しました。日本製(MADE IN JAPAN)ということをわかりやすくしたほか、あえて日本語と英語のみの表記にした点もポイントです。これはローカルの担当者から、海外で買ってきたというのがステータスになると聞いたため反映しました」(吉元氏)

パッケージは黒と白の目立つデザイン。あえて日本語と英語のみの表記。日本製(MADE IN JAPAN)ということもわかりやすくしている
2面が黒のデザイン
反対側の2面は白のデザインになっている

 カタログは、A4サイズの大きめの冊子を採用。国内向けは、女性のハンドバッグに収まるようにと、小型のカタログが用意されている。しかし、インバウンド向けのカタログは観光バスの中で渡されることが多いため、なくさないようにと大きめのサイズにしている。

 現在は、店頭POPなどで日本国内での販売プロモーンがメインだが、今後は、日本に訪れる前にホットクックを知ってもらうためにも、中国国内でのプロモーションも検討したいという。

インバウンド向けのカタログ(左)と国内向けのカタログ(右)
現在は店頭POPなど日本国内での販売プロモーションがメイン

(西村 夢音/編集部)