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省エネ性と耐震性を兼ね備えた、日立の家庭用エコキュート

「ウレタンク」を採用した家庭用エコキュート

 日立アプライアンスは、家庭用エコキュート「ナイアガラ出湯」シリーズなど53機種を、12月10日より順次発売する。価格は、66万5,000円~123万5,000円(税抜)。

 「ナイアガラ出湯」シリーズは、水道水を瞬間的に沸き上げて、水道圧をそのまま利用して給湯する日立独自の「水道直圧給湯」方式を採用している。

 新モデルすべてに、省エネ性と耐震性を兼ね備えた、ウレタン発泡充てん断熱構造の貯湯ユニット「ウレタンク」を採用する。家庭のエネルギー消費量の約3割を給湯が占めており、給湯分野は家庭の省エネルギー推進において重要な位置づけであることが開発背景にあるという。

 「ウレタンク」は、井戸水や硬度の高い水道水を使用できる井戸水対応タイプや、最低外気温が-25℃の地域でも80℃の高温沸き上げができる寒冷地向けタイプ、貯湯容量560Lの大容量タイプなどの機種にも採用されている。

 なかでも、貯湯容量560Lの「BHP-F56PD」など3機種では、「ウレタンク」と高効率ヒートポンプユニットの組み合わせにより、従来品(BHP-F56ND)と比較して約7%省エネ性を高めている。

 耐震性は、タンクの内脚や脚受け部にもウレタンフォームを充てんすることで、貯湯ユニットの剛性を向上した。外脚形状も見直しており、施工性を変えずに3本脚のままでも耐震性があるという。

「ウレタンク」の構造
耐震性を向上した脚部の構造

 「BHP-F56PD」の貯湯ユニットのサイズは、700×800×2,095mm(幅×奥行き×高さ)、ヒートポンプユニットは792×299×720mm(同)。中間期標準加熱能力は7.5kW。

西村 夢音