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台車と連結して走れる、宅配業者向けの電動アシスト自転車
(2013/10/24 14:56)
開発にはヤマト運輸が協力
配送業務専用の電動アシスト自転車。都市部では、渋滞や駐車場の不足、環境への配慮といった点から、自転車や手押し台車を使う配送が増えているという。新製品は環境に配慮する一方で、業務を効率化し、従事者の負担を軽減するために開発された。開発期間は4年におよび、ヤマト運輸が実証に協力した。ヤマト運輸は、既にこの製品の導入を決めている。
PAS GEAR CARGOは、三輪の電動アシスト自転車に、四輪のリヤカーを連結して走れる点が特徴。連結時はリヤカーの前輪が上がり、三輪と台車の後輪二輪を合わせた計五輪の低重心で走行する。
リヤカーは取り外して、四輪の台車として独立して動かせる。小回りが効き、エレベーターへの積載も可能となっている。リヤカーの脱着は、連結部のハンドルを上げ下げして行なう。
積載量はリアキャリア20kg、リヤカー100kg、フロントバスケット3kgの合計123kgとなる。法的な上限は、自転車単体で30kg、リヤカー牽引時で120kgと定められているが、PAS GEAR CARGOは、“リヤカーを牽引することを前提にした配送業務専用の三輪電動アシスト自転車”として設計されているため、上限を超える積載量が可能となった。国家公安委員の型式認定も受けている。
同社では、自動車と違って免許がなくても運転でき、幅広い人々に使える点もメリットとしている。
使い方は従来の電動アシスト自転車と同じ
電源や走行モード、操作ボタンなどの仕様は従来の電動アシスト自転車と変わらない。電源には容量8.7Ahのリチウムイオン電池を搭載する。充電時間は約4.5時間。
走行モードは、パワフルなアシスト力の「強」、アシスト力と走行距離を両立させる「標準」、節電して走行距離を伸ばす「オートエコモードプラス」の3モードを用意する。走行距離は、三輪車のみの場合、「強」モードで25km、「標準」モードで30km、「オートエコモードプラス」で33km。台車の連結時は順に25km、22km、17km。
操作ボタンには、バッテリー残量と車速、残り何kmアシスト走行が可能かを表示する「3ファンクションメーター」を採用する。
連結時の車両サイズは1,035×2,815mm(全幅×全長)、重量は77kg。三輪車のタイヤサイズは前輪が26インチ、後輪が20インチ。