日立、進化した「ドーム型LED」で省エネ性能が向上したLEDシーリングライト

LEC-AHS1410A

 日立アプライアンスは、LEDの光を効率よく取り出すLEDシーリングライト「LEC-AHS1410A」など4機種を、10月19日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、8畳用が33,000円前後、10畳用が38,000円前後、12畳用が43,000円前後、14畳用が53,000円前後。

 光源にLEDを採用したシーリング(天井直付型)ライト。新製品では、日立のシーリングライトの特徴である、LEDモジュールを透明のカバーで個別に覆う「ドーム型LEDユニット」を進化させ、光を効率良く広げる点が特徴となる。ドーム型LEDユニット構造にレンズ機能を付け、さらに配置も最適化することで、明るさを損なわずに、LEDから出る熱を効率良く逃がせるようになったという。

 この結果、適用畳数が14畳の「LEC-AHS1410A」の光束は6,090lm、消費電力は71Wとなり、消費電力1W当たりの固有エネルギー消費効率は、85.8lm/Wとなった。この消費効率は、同社が2011年に発売した14畳向けのLEDシーリングライト「LEC-AH800」よりも33%高い数値となる。

 また消費電力ベースで比べた場合、省エネタイプの蛍光灯シーリングライト「ペアルミック DRC14759AJ」の117Wよりも約39%、前出の「LEC-AH800」の71Wよりも約23%の省エネになった。

シーリングライトの内部。ドーム型のLEDユニットが搭載されている日本照明器具工業会が規定する、適用畳数の表示基準(左)。右は従来のシーリングライトと比較した消費電力の差

 節電をサポートする機能としては、業界団体「日本照明器具工業会」が規定する明るさを保ちながら、2段階で消費電力を抑える「節電モード」を搭載。例えば「LEC-AHS1410A」の場合、全灯時の光束は6,090lm(71W)に対し、「節電モード・1」の場合は5,600lm(65W)、「節電モード・2」の場合は5,100lm(59W)に抑える。日本照明器具工業会では、14畳向けのLEDシーリングライトの表示基準、「光束が5,100lm以上、6,100未満」と規定している。

 また、従来モードに引き続き、センサーで部屋の明るさを検知し、あらかじめ設定した好みの明るさを保つ「[eco]これっきり」機能も備えている。設定した明るさよりも部屋が明るくなった時は、自動で消灯して消費電力を抑えるため、省エネ効果が期待できるという。

「節電モード」では、日本照明器具工業会が規定する中間地点の明るさ、下限 ギリギリの明るさまで調光できる[eco]これっきり機能は、室内を常に設定した明るさで調節する機能。外光が差し込んだ場合は、照明を弱める

 調光・調色機能も、従来モデルに引き続いて採用。調色は電球色から昼光色まで変えられる。リモコンには、「電球のあかり」「食卓のあかり」「図書館のあかり」「蛍光灯のあかり」という、シーン別のボタンも用意されている。自分で選んだ明るさと光色も、4つまで記憶できる。

 このほか発光面の面積は、前出の「LEC-AH800」の1,027平方cmから1.4倍の1,478平方cmに拡大。LEDユニットは形状や数、配置が最適化されているため、カバー全体が明るくキレイに光るという。

レンズ機能付きドーム型LEDユニット(左)と、カバーの光り方(右)

 下位モデルとして、[ecoこれっきり機能]を省いた下位モデル「LEEC-AH1410A」など8機種も同時に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は透明枠付きの14畳用が50,000円前後、12畳用が40,000円前後、10畳用が35,000円前後、8畳用が30,000円前後。透明枠なしの14畳用が45,000円前後、12畳用が35,000円前後、10畳用が30,000円前後、8畳用が25,000円前後。






(正藤 慶一)

2012年9月27日 00:00