シャープ、運転音を5dB抑えたプラズマクラスタードライヤー

~ツバメの翼を応用した送風ファンを採用
プラズマクラスタードライヤー IB-HD92

 シャープは、従来モデルより運転音を抑えた「プラズマクラスタードライヤー IB-HD92」を9月20日より発売する。価格はオープンプライス。市場想定価格は19,800円前後。

 同社独自のイオン技術「高濃度プラズマクラスター」の発生装置を搭載したドライヤー。同社は昨年初めて高級ドライヤー市場に参入したが、今年は第2弾となる。

 プラズマクラスターイオンは、空気中の水分子と酸素分子を分解して作られたプラスとマイナスのイオンで、髪の保湿や静電気抑制に効果があるという。ドライヤーの風を髪に当てると、1立方cmあたり約230万個の高濃度イオンが髪の表面を覆い、水分子コートを形成。毛髪のうるおいを保つという。

ドライヤーの風を当てると、髪をプラズマクラスターの水分子でコートする
送風ファンにアマツバメの翼形状を採用して、送風を効率化し、運転音を抑えた

 新製品では、空気抵抗が少ないとされる「アマツバメ」の細く鋭い翼形状を応用した送風ファンを搭載。また、空気力学的理論に基づき、効率良く無駄のない風の流れを作る新送風構造「サイレントエアロフォルム」を採用した。これにより、送風効率を高めながら、運転音は従来機比で約5dB抑え、約60dBとなった。

 運転モードは、「HOT(温風)/COLD(冷風)」のほか、約50℃の温風で髪や地肌をやさしく乾かす「地肌エステモード」を搭載した。髪の主成分であるケラチンを守り、熱によるダメージを低減するという。また、やさしい温風で地肌をじっくり乾かすことで、ベタつきの元となる余分な水分を抑え、健やかな地肌へ導くという。

 新製品の発表にともない、同社ではプラズマクラスタードライヤーによる保湿、静電気抑制、ニオイの低減の3つの効果を実証した。

 まず保湿効果では、プラズマクラスタードライヤーの冷風を髪に当てることで、髪のうるおいが約8時間続くことがわかったという。具体的には、冷風モード使用時は、プラズマクラスターイオンなしのドライヤーに比べて水分量が約16%多くなるという結果が出た。また、8時間後も髪のうるおいが続くことも確認したという。毛髪水分率は、冷風を当てた直後が100%として、8時間後はプラズマクラスターイオンありの場合で101%、プラズマクラスターイオンなしの場合は96%となった。同社では、朝出かける前にプラズマクラスターイオンの風でスタイリングすると、夕方まで髪の滑らかな手触りが続くとしている。

プラズマクラスターありの場合となしの場合で、髪に5分間冷風を当てたあとの毛髪水分率の変化。プラズマクラスターありのドライヤーは、保湿率が高かった8時間後の毛髪水分率の変化。プラズマクラスターありのほうは、水分量を維持している
キューティクルの引き締め効果も確認されている髪の弾力性がアップしたという結果も出た髪のクセも直すという

 静電気抑制効果では、静電気の摩擦によるキューティクルダメージや枝毛、切れ毛といったトラブルを抑制するという。一般的に、ブラッシングや手グシで髪をとかした場合、髪はプラスに、手やブラシはマイナスに帯電する。この髪とブラシの静電気を、プラズマクラスターイオンありの場合はなしの場合と比べて、約1/4に抑え、さらに髪の絡まりや髪の広がりを軽減し、スタイリングしやすくなるという。

静電気を通常のドライヤーの4分の1に抑制するブラッシングから、キューティクルのダメージを抑えるという枝毛・切れ毛の発生を約20%低減する
タバコ臭の脱臭効果も確認した

 ニオイの低減については、プラズマクラスターの冷風を髪に当てたところ、髪に付いたタバコなどの気になるニオイを分解・除去し、7分後に気にならないレベルまで脱臭したという。



 本体サイズは89×202×212mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は約580g。風量は最大1.3立方m/分。運転音は最大約60dB。消費電力は最大1,200W。温風温度は約115℃。付属品として、セット用ノズル、清掃用ブラシ、ハンズフリースタンドが同梱される。カラーはホワイト系、ゴールド系、ピンク系、グレー系。

ゴールド系ピンク系グレー系

 同時に、持ち運びに便利な軽量コンパクトタイプの「IB-HD52」も発売する。価格はオープンプライス。市場想定価格は14,800円前後。

 本体サイズは89×158×198mm(同)、重量は約520gで、手にフィットするため、旅先への持ち運びに便利という。カラーはホワイト系、ピンク系、グレー系。

IB-HD52 ホワイト系IB-HD52 ピンク系IB-HD52 グレー系





(小林 樹)

2012年9月7日 15:45