パナソニック、待機電力ゼロの瞬間式温水洗浄便座「ビューティ・トワレ」

ビューティ・トワレ DL-WF60

 パナソニックは、待機電力ゼロの瞬間式温水洗浄便座「ビューティ・トワレ DL-WF60」を9月26日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は10万円前後。

 使用時に便座とシャワーを瞬時に温める「W瞬間方式」を採用した温水洗浄便座。新モデルでは、W瞬間方式をベースとした新たな電源回路を追加し、トイレに人がいないときの待機電力をゼロにした点が特徴。これは、人の出入りを検知するリモコンのセンサー信号の受信部など、常時通電する必要のある機能を主電源から切り離した回路で作動させるもので、温水洗浄便座の弱点でもあった、待機電力の消費を大幅に抑えている。

 パナソニックでは、従来温水洗浄便座の待機電力を節電するために、未使用時に電源プラグを抜くケースがあったが、新シリーズでは同様の効果を節電プラグを抜かずに可能にしたとしている。

ビューティートワレでは、使う時だけ瞬間的に便座とシャワーを温める瞬間式を採用。従来から待機電力は少なかったが、新モデルでは新たな電源回路を追加したことで、待機電力ゼロを実現している

 使い勝手の面では、所定のセンサー部に手をかざすだけで便座の開閉や洗浄シャワーの入切ができる「タッチレスリモコン」を新たに採用。これは、「トイレではできるだけ手を触れたくない」というニーズに応えたもので、便座の開閉をメロディで確認できる機能も搭載する。

リモコンに手を触れなくても操作ができる「タッチレスリモコン」を採用。リモコン中央分のセンサーに手を触れるだけで便座の開閉や洗浄シャワーの入切ができる便座の開閉時はメロディが鳴る

 トイレの壁に蓄積する付着臭を抑制する効果などがあるパナソニック独自の「ナノイー」イオン放出機能も備える。トイレ使用中に便器で発生する排便臭は脱臭する「お出迎えオート脱臭」と組み合わせて使うことで、トイレを快適な空間に保つという。

 そのほか、シャワー洗浄後に温風で乾かす機能、便フタが自動で開閉する機能を備える。

 本体サイズは470×550×250mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は5kg。最大消費電力は室温0℃、水温5℃の場合で約1,291W。年間消費電力量は58kWh。本体カラーはブライトシルバー、パールホワイト、パールアイボリー、パールピンクの4色。

 下位機種として、温風乾燥機能がない「DL-WF50」、ナノイー脱臭、温風乾燥がない「DL-WF40」、タッチレスリモコン、便フタ自動開閉機能がない「DL-WF20」の3機種も同時発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は順に、90,000円前後、75,000円前後、60,000円前後。






(阿部 夏子)

2012年8月7日 14:27