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楽天、低価格で太陽光発電システムを提供する「楽天ソーラー」

 楽天は、低価格で家庭用ソーラーパネルを販売するサービス「楽天ソーラー」を、7月17日に開始する。パワコンや架台など、機器・標準工事費用がセットとなっており、販売価格は出力3.33kWモデルで1,155,000円。国補助金控除後の実質負担額は1,038,450円。

 中間事業者を通さずに、太陽光発電システムの販売・設置までを一貫して行なうことで、販売価格を抑えた点が特徴のサービス。同社によると、従来は太陽光発電システムを購入・検討する際に、訪問販売の事業者や見積サイトなどの仲介を受ける必要があったが、楽天ソーラーの場合、全国累計24,000軒の販売・加工実績を持つ伊藤忠グループの施工業者「日本エコシステム」と提携することで、品質を落とさずに、低価格でサービスが提供できるとしている。

 また、低い初期投資でシステムが導入できるため、余剰電力の売電により、従来に比べて、早期に初期投資額が回収できるという。同社では、一般的な導入方法と比べると、37%安く導入できるとしている(補助金含む)。さらに投資回収期間は、従来が17年に対し(東京都補助金有りの場合は13年)、楽天ソーラーは9年(東京都補助金有りの場合は7年)になるとしている。

楽天ソーラー(下段)のビジネスモデル。中間コストを削減したシンプルなモデルになっている 品質を落とさずに、従来モデル比で37%の削減を達成したという 施工会社は伊藤忠グループの「日本エコシステム」が担当する
楽天ソーラーのビジネススキーム。一部プロセスをWeb化することで、コストを削減するという 楽天ソーラーの投資回収期間のモデルケース。最短で7年で投資額が回収できるという このほか、CO2削減効果もあるという

 導入方法は、楽天ソーラーのサイト上で設置予定の住所を入力する。すると、衛星写真をもとに、屋根の大きさや形状を確認し、建物に適した製品を自動的に割り出す。また、国や自治体からの補助金、想定発電量、節約できる年間の電気代などが試算できる「見積りシミュレーション」サービスも用意される。

ウェブ上でのシミュレーション画面。住所・屋根角度・電気代を入力する 次に、衛星写真をもとに屋根の大きさやを確認する
その後、経済効果や補助金情報などの簡単なレポートが表示される 年間の電気代のシミュレーションなどもできる

 さらにパネル設置後は、NTTスマイルエナジーが提供する、発電量を見える化するサービス「エコめがね」も利用可能。パソコンやモバイル機器上で、自宅の発電・使用電力量が確認できる。

NTTスマイルエナジーのサービス「エコめがね」で、太陽光発電量や使用電力量を表示するサービスも利用できる 電力データのグラフ。パソコンでもスマートフォンでも確認できる エコめがねの測定器具
ソーラーパネルのメーカーは非公表だが、「国内大手メーカー製の多結晶」であることは明らかにされている

 このほか、10年間のシステム・工事保証も付いている。購入時には楽天のスーパーポイントも付与される。またオープニングキャンペーンとして、7月27日までに同キャンペーンにエントリーし、楽天ソーラーの太陽光発電システムを12月27日までに設置完了した場合、楽天スーパーポイントが10,000ポイント付与される。

 出力のラインナップは、2.77/3.33/3.88/4.44kWの4モデルが用意される。パッケージ価格は950,000円〜1,485,000円で、国の補助金控除後の実質負担額は853,050円〜1,329,600円。なお、パネルのメーカーは非公表だが、「国内大手メーカー製の多結晶型」になるという。

【商品ラインナップ】
パッケージ パッケージ価格 国補助金控除後の
実質負担額
 2.77kWモデル  950,000円 853,050円
 3.33kWモデル  1,155,000円 1,038,450円
 3.88kWモデル  1,320,000円 1,184,200円
 4.44kWモデル  1,485,000円 1,329,600円
楽天 常務執行役員 グリーンエネルギー事業 高橋理人事業長

 発表会に登壇した楽天 常務執行役員 グリーンエネルギー事業 高橋理人事業長は、楽天ソーラーを開始した理由について「東日本大震災を景気に、自然エネルギーへの関心が高まっている。楽天としても人と環境の未来を考えることを企業の責任と感じ、インターネットサービスを通じて貢献できる方法がないのかと検討してきた。その結果、高品質な太陽光発電システムを手頃な価格で多くの過程に届けるという、楽天らしいサービスを開始する。電力会社が節電を要請したり、東京電力が値上げ案を発表するなど、夏を前に、節電の対策が注目が集まっている。日本の消費者にとって、電力供給元の新しい選択肢が提供できれば」と話した。

 また高橋氏によれば、太陽光発電に対するニーズは、現在非常に高くなっているという。

 「楽天のスーパーセールにおいて、ソーラーパネルを20台限定で、通常の半額で販売したら、瞬間的に売り切れた。最初は『冷やかし』かと疑ったが、(購入者は)本当にニーズのある方だった。太陽光発電システムはこれまで“説得形商品”として販売されてきたが、需要はかなり高まっている。家庭用のソーラーパネルのエントリーモデルを求められている方は多いのに、それを今すぐ提供できる会社はなかった。どこの会社と比較しても、価格には自信がある」

楽天 常務執行役員 グリーンエネルギー事業 佐治公敏副事業長

 さらに同事業の佐治公敏副事業長は、「東京都からは、補助金は今年度でいっぱい終わるという話を聞いた。また、来年度は消費税の増税も予定されている。かなり駆け込み需要があるのでは」と、今年度のソーラー市場の盛り上がりを予測した。







(正藤 慶一)

2012年7月9日 18:02