九州電力、12月1日から冬の節電期間開始

~29日から「でんき予報」も再開
九州電力の「でんき予報」イメージ。ほぼ夏期のでんき予報を踏襲している

 九州電力は25日、冬期の節電期間の詳細とでんき予報の開始時期を発表した。

 節電期間は、2011年12月1日から2012年3月30日の平日で、12月29日から1月4日の年末年始は除外される。

 このうち、12月26日から2月3日までの平日8時から21時は、5%以上を目標とする節電とされている。こちらも、12月29日から1月4日の年末年始は除外される。それ以外の期間は、数値による目標はなく、生活や経済活動に支障のない範囲での節電が要請されている。

 5%以上の節電が求められる期間は、当初は12月19日開始の予定だった。しかし、玄海原子力発電所4号機の定期検査を法定期限ぎりぎりまで遅らせることで、1週間短縮された。

 また、節電期間の開始に合わせ、29日より「でんき予報」の掲示を再開する。夏期と同様に、当日の需給状況の予想、現在の電力使用量、使用状況の推移グラフ、CSV/XML形式でのデータダウンロードなどが用意される。

 また、電力の使用状況が逼迫した場合にメールにて告知するサービスの登録が呼びかけられている。メールサービスは携帯電話用だが、登録はパソコンおよび携帯電話から行なえる。

 これは、電力の使用率が97%を越え、需給状況が「大変厳しい」状態になった場合に、登録先のメールアドレスに通知を送り、節電を呼びかけるもの。また、でんき予報と同様に、当日と翌日の需給状況の見通しも通知される。

 11月1日に経済産業省が発表した冬期の節電呼びかけでは、関西電力と九州電力の2社に対し、平日のピーク時に、それぞれ10%と5%の節電が要請されている。

11月1日に経産省から公開された各電力会社の電力需給バランス。東北、関西、九州の3社の地域で需給が逼迫する。東北は隣接する北海道と東京からの送電が見込まれるため、節電について数値目標の設定が見送られた





(伊達 浩二)

2011年11月28日 00:00