パナソニック、DECT準拠方式で表示が速くなったドアホン

ワイヤレスモニター付テレビドアホン VL-SWD700KL

 パナソニックは、新しい通信方式の採用で、モニター画面が見やすくなったドアホン「ワイヤレスモニター付テレビドアホン VL-SWD700KL」を、11月10日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は8万円前後。

 玄関に設置する「カメラ玄関子機」と、子機が撮影した映像を室内で確認する「モニター親機」、ワイヤレスで玄関の映像を映す「ワイヤレスモニター子機」という、3つの機器から構成されるドアホンセット。今回の新製品では、ワイヤレスモニター子機の通信規格に、新たにDECT準拠方式を採用したことで、データ転送が高速化した点が特徴となる。

 DECT方式では、従来よりも4倍の情報量が転送できるため、従来は約2~3秒に1コマだった描画スピードが、新製品では約1秒に1コマとなった。そのため、キレイで見やすい静止画が映せるという。

 モニター親機では、大画面約7型のワイドタッチパネル液晶を採用。カメラ玄関子機に搭載されたひずみが少ない広角レンズで撮影することで、左右約170度、上下約115度の広範囲が確認できるという。また、縦横約2倍のズームアップ表示や、センサーカメラ4台と連携した4画面分割表示にも対応する。

 モニター親機ではさらに、SD/SDHC/SDXCカードのスロットも搭載。来訪者1件につき、約30秒間の動画が撮影できる。48GBのカードの場合、約3千件の録画が可能という。録画した動画は、画面にタッチをすることでズームやパン・チルト(上下左右移動)もできる。またカレンダーからも検索が可能で、いつ誰が来たのかすぐ分かるという。

 このほか、夜中や外出時など、暮らしの場面ごとに動作を変える「くらしモード」も備える。また、別売りの窓センサー「KX-FSD10」と連携することで、窓が空いた場合に、モニター親機とワイヤレスモニター子機に報知音を鳴らすこともできる。

 モニター親機の本体サイズは210×29×183mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約865g。消費電力は待ち受け時が約1.9W、動作時は約10W。

 ワイヤレスモニター子機の本体サイズは約52×30×173mm(同)で、重量は約165g。電源は専用ニッケル水素電池。






(正藤 慶一)

2011年8月30日 00:00