四国電力、29.6万kWの坂出火力発電所1号機が故障

~19日は「安定した供給状況」を維持

 四国電力は18日に坂出発電所1号機(定格出力29.6万kW)の停止を発表した。坂出発電所1号機では、16日からボイラーへの補給水量の増加が確認され、ボイラーチューブからの蒸気漏洩が懸念されていた。状態が改善されないことから、18日1時にプラントの運転を停止した。修理に要する日数は明らかにされていない。

 坂出火力発電所は、4基の発電機の出力合計が144.6万kWに達する四国電力最大の火力発電所。1号機は、2010年8月に旧設備を置き換えた最新鋭設備で、LNG(液化天然ガス)を燃料とする、効率の良いコンバインドサイクル発電システムを採用している。

坂出発電所1号機の故障箇所

 四国電力では、今回の発電停止による電力需給への影響について「供給力は低下するものの、現時点では安定供給に必要な供給力は確保できる見通し」としている。19日のでんき予報でも、最大電力530万kWに対して、ピーク時供給力が593万kWとしている。使用率は89%で、コメントも「安定した供給状況」となっている。

四国電力 8月19日のでんき予報(18日18時時点)





(伊達 浩二)

2011年8月18日 21:38