三洋、出力1.5倍で充電時間が短くなった“eneloop mobile booster”

eneloop mobile booster KBC-L54D

 三洋電機は、出力を従来の1.5倍にしたモバイルバッテリー「eneloop mobile booster(エネループモバイルブースター) KBC-L54D」を9月8日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は5,000円前後。

 外出先での電源確保に便利なリチウムイオン電池内蔵のモバイルバッテリー。8代目のモデルとなるKBC-L54Dでは、スマートフォン、タブレットなどの電源としてeneloop mobile boosterを利用する人が多いことに注目。従来の携帯電話に比べ、電池容量が大きいスマートフォンに対応するため、出力電流を従来の1.5倍となる1.5Aに高めたほか、電池容量を従来より8%高い5,400mAhとした。

 これにより、機器への出力時間が従来より長くなったほか、充電時間が大幅に短縮された。たとえば、電池容量1,000mAhの機器を充電するために従来は120分かかっていたが、出力1.5AのKBC-L54Dでは、約80分で満充電できるという。

 使い勝手の面では電池残量や充電状況を示すLED表示を従来のブルー1色から、3色表示に変更。グリーンに表示されている場合は電池残量70%、充電が約70%以上終了していることを示す。オレンジは約40~70%、レッドは約40%以下を表す。LEDが消灯している場合は、使用不可。

3色のLEDで残量表示や充電状態を表す。グリーンに表示されている場合は電池残量70%、充電が約70%以上終了していることを示すオレンジは約40~70%レッドは約40%以下

 出力用USB端子は、従来モデルに引き続き2口用意されており、最大2つの機器まで同時充電が可能。出力電流や出力時間は、接続機器や使用端子の数によって異なる。1.5A出力は1口出力のみに対応し、出力時間は約2時間。2口使用時の出力は500mAで出力時間は約2.5時間、1口使用時で500mA出力時の出力時間は約5時間。

 充電はACアダプターとUSB端子の2通りに対応。充電時間はUSBの場合約14時間、ACアダプターの場合約7時間。本体には、USBコード1本とACアダプターが付属する。付属のUSBコードは「USB-A型-USB-micro-B型」で、USB-micro-B型の充電端子を持つXPERIAのようなスマートフォンにも対応する。

 本体サイズは70×22×62mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約142g。

本体には2つの出力用USB端子を搭載ipadなどのタブレットも充電できる付属のACアダプターと接続したところ。ACアダプターを使用すると充電時間が約半分に短縮できる
KBC-L27D

 本体サイズがコンパクトな「KBC-L27D」も同時発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は3,500円前後。

 コンパクトタイプのKBC-L27Dも、スペックを向上している。リチウムイオン電池の容量は2,700mAhで、従来より約8%向上。出力は従来モデルの2倍となる1Aを実現している。また、従来は対応していなかったACアダプターによる充電にも対応しており、USB充電の場合と比べて充電時間が約半分となった。

 出力用USB端子は1口。1A出力時の出力時間は約1.5時間、500mA出力時は約2.5時間。充電時間は、USBからの場合約7時間、ACアダプター使用時は約3.5時間。3色LEDによる電池残量表示機能も備える。

 本体サイズは、70×22×39mm(同)で、重量は約78g。

【お詫びと訂正】初出時、KBC-L27Dの出力時間と充電時間に誤りがありました。訂正してお詫びさせていただきます

出力用USB端子は1口使用イメージ。ミニ加湿器や卓上扇風機などUSB接続機器の電源としても使える





(阿部 夏子)

2011年7月21日 13:00