中国電力、100万kWの三隅火力発電所が故障で停止

~供給予備率は11.2%から4.5%に低下

 中国電力は三隅発電所1号機が、7月18日1時15分に発電を停止したと発表した。三隅発電所は石炭を燃料とする火力発電所で、出力100万kWの1号機が稼働している。

 7月16日からボイラーへ補給する水の量が増加傾向であったため、監視を強化していたが、ボイラー内部での蒸気漏洩の可能性が高いと判断して停止したという。今後、漏洩箇所および原因について調査し、修理を行なう。

 なお、電力需給への影響については、「一時的に供給力は減少するものの、予備力は確保できており、現時点では、安定供給に支障はない」としている。

 しかし、リリースによれば、電力卸売会社からの受電が22万kW追加されたものの、供給力のマイナスは78万kWとなる。これにより、供給力は1,295万kWから1,217万kWへと低下する。最大電力予測の1,165万kWに対する供給予備率は11.2%から4.5%に低下し、安定した電力供給の目安とされる8~10%を下回る。






(伊達 浩二)

2011年7月19日 03:25