東芝、“オーブンシート要らず”のスチームオーブンレンジ

製品本体

 東芝ホームアプライアンスは、先日発表したスチームオーブンレンジ「石窯ドーム ER-JD510」のメディア向け説明会を開催した。

 同社のオーブンレンジは、食材の旨みを閉じ込める“石窯”での焼き上げを目指したというオーブン機能が特徴。庫内上部に丸みを持たせた独自の構造や、庫内全面から発生する遠赤外線、庫内天井とヒーターを湾曲させた独自の「石窯ドーム構造」などにより、200℃までの立ち上がりが“業界最速”となる約5分、オーブン温度は“業界最高”となる350℃をそれぞれ実現している。

独自の石窯ドーム構造による高温、立ち上がりが早いオーブン機能が特徴熱の循環がよくなるように、角皿の周囲にはスリットが設けられている扉を開けたところ
本体側面操作パネル少し前に突き出た扉のデザインが特徴的だ

 新モデルとなるER-JD510では、従来のオーブン機能はそのままに、レンジ機能とお手入れ性を向上させた。

 レンジ機能では、温め時の温度ムラを抑える「ドームアンテナ」を新たに採用する。ドームアンテナは、マイクロ波がより広がりやすい形状となっており、加熱ムラが起きずらいという。また、ドームアンテナの一部を大きく開いたことにより、より多くのマイクロ波を放射し、赤外線センサと合わせて使用することで、温度や種類の異なる2品を同時に温めることができるという。

マイクロ波が拡散しやすい「ドームアンテナ」を新たに採用するドームアンテナの一部を開いた形状にすることで、マイクロ波をより多く放射できるという。これにより温度や種類が異なる2品を同時に温めることができるようになった

 お手入れ面では、汚れが付きにくく落ちやすいセラミック加工の「とれちゃうコート」を庫内全面と、付属の角皿に施した。とれちゃうコートは、従来のコーティングよりも粒子の大きさが小さく、表面が平らで滑らかなのが特徴。粒子が小さいため、汚れが入り込みずらく、汚れが付着した場合も拭きとるだけで落とすことができるという。

 また、とれちゃうコートを施したことで、角皿を使用する場合も、オーブンシートなどを敷く必要がなくなったという。油やシートなどを使わなくても、食材がきれいにおちるという。

粒子が細かいセラミック加工の「とれちゃうコート」を採用。粒子が細かいため、汚れが付きにくく、お手入れも簡単にできるというとれちゃうコート採用により、油やオーブンシートなどを使わなくても、食材がこびりつかないというとれちゃうコートを施した本体付属の角皿

 本体サイズは500×497×412mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は22kg。最大消費電力はレンジ/オーブン使用時の1,430W。レンジ出力は1,000W/600W/500W/200Wに対応する。発売は7月15日で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は14万円前後、

 会場では、実演も行われた。角皿を2枚使用した2段同時調理で、「鮭とレモンのジェノベーゼグリル」「豚肉のピッツア焼き」を作った。

石窯ドーム ER-JD510を使っての調理実演が行なわれた鮭とレモンのジェノベーゼグリル豚肉のピッツア焼き

 そのほか、扇風機やサーキュレーターなどの空調機器も併せて展示されていた。以下、写真でご紹介する。

東芝の2011年モデルの空調機器東芝独自の「ピコイオン」搭載のサーキュレーター「ピコサーキュ F-CN3X」DCインバーターモーター採用のリビング扇風機「SIENT(サイエント) F-DLN100」
サイエントの土台部分。風量はダイヤル式で無段階で調節できる7枚羽根を採用するシルバーを使ったクールなデザインも特徴的だ





(阿部 夏子)

2011年5月26日 16:14