ローム、蛍光灯に置き換えて消費電力を70%削減する直管形LEDランプ
直管形LEDランプ「R-FAC」シリーズ |
ロームは、直管形蛍光灯に置き換えられる直管形LEDランプ「R-FAC」シリーズ10機種を開発した。5月よりサンプルを出荷し、6月より月産10万個体制で量産する。20W形、30W形、40W形の3シリーズに、それぞれ昼光色、昼白色が用意される。価格はオープンプライスで、価格は12,000~30,000円前後となる見込み。
既存のG13口金の直管形蛍光灯に置き換えられる直管形LEDランプで、消費電力の少なさが特徴。本製品ではLEDのパッケージング技術が全面的に見直されており、従来まで一般的に使われていたエポキシ樹脂基板をセラミック基板に変更、さらに基板に特殊な加工を施すことで、放熱性と光の取り出し効率を改善した。この結果、従来のラピッド蛍光灯と比べると70%減、また従来の直管形LEDランプと比べても40%減になるという。
さらに、ランプ本体に人感センサーが内蔵されたモデルでは、器具自体を交換しなくても、センサーによる自動点灯/消灯が可能。同社によると、エレベーターホールなどで常時点灯をしていた直管形蛍光灯を取り替えることで、従来の蛍光灯比で85%の消費電力がカットできるとしており、「劇的に消費電力を削減することが可能」という。なお、人感センサー付きモデルは40W形のみとなる。
このほか、寿命は蛍光灯の3倍以上となる40,000時間。光については、広がりがありムラのない均一な光を実現しているという。従来の蛍光灯の器具で使用する際には、安定器を取り外す必要がある。
40W形の人感センサー付き昼光色モデルの場合、本体サイズは1,212×40mm(全長×直径)。定格消費電力は22W。センサーの待機電力は0.5W。
R-FACシリーズは家電量販店などでは扱われず、主に店舗やオフィスなど企業向けに展開される。
(正藤 慶一)
2011年5月24日 17:08