東北電力、17日の計画停電は中止の見込み

~16日は中止が決定

 東北電力は、3月17日に予定していた計画停電について、電力需給の見通しが立ったため、実施する必要がなくなったと発表した。

 計画停電中止の理由について同社では、降水により水力発電所の供給力が増加した点、東北地方太平洋沖震災の影響により電力需要の復興が遅れている点を指摘。さらに、「節電へのご協力のお願いについて、一般のお客さま、産業用大口のお客さまも積極的にご協力いただいた効果」についても挙げている。

 ただし、計画停電を行なうか否かの最終的な判断は、3月17日当日の需給状況を見極めてから行なわれるという。

 3月17日における電力需給の見通しは、午前が供給力1,050万kWに対し、需要想定が900万kWで、予備力は150万kW。午後は、供給力が1,070万kWに対し、需要想定が1,030万kW。予備力は40万kW。

 東北電力では、震災により発電所や送電施設が被災したことを受け、山形/新潟/秋田/青森(八戸市周辺除く)の4県における計画停電の実施を、15日に決定。全体を8グループに分け、9時~12時、17時~20時までの2回、それぞれ2グループが停電する。

 同社はまた、16日の午前と午後に行なわれる予定だった計画停電についても、中止を決定。理由については、前述の理由に加え、全国融通受電が決定したことなどを指摘している。





(正藤 慶一)

2011年3月16日 15:29