三菱、大きい液晶と音声ナビで操作しやすいIH炊飯器「本炭釜」

~3.5合炊きの小容量モデルも
「蒸気レスIH 本炭釜 NJ-XWB10J」 左がアメジストブラック、右がルビーレッド

 三菱電機は、大きな文字と液晶、音声ナビゲートで操作性を向上したIH式炊飯器「蒸気レスIH 本炭釜 NJ-XWB10J」を、2011年2月に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は11万円前後。

 本炭釜は、純度99.9%の炭素材料を内釜の素材とした、同社の炊飯器の最上位シリーズ。本炭釜の内釜は、IH炊飯器の磁界と誘導電流との相性が良く、磁力線が内釜の中に深く浸透し、釜の厚み全体が発熱する。そのため、米を均一に加熱できるという。また、釜底の中央部から多くの熱が発生し、大きな泡が米を押し上げながら沸き立つため、蒸気の通り道ができ、米がふっくらと炊きあがるという。

 さらに、炊飯中に高温の蒸気が外に出るのを抑える、三菱独自の「蒸気レス」構造も採用。結露の心配もなく、棚の中などさまざまな場所で使用できる。

 今回発売する「NJ-XWB10J」は、炊飯容量5.5合の最上位モデル。従来機種「NJ-XWA10J」からは、操作性を向上した点が特徴となる。まずは、表示を見やすくするため、液晶のサイズを従来比で約1.3倍に大型化。「タンクの水が多すぎます」などの注意喚起の文字も、高さが同比約1.3倍の5.5mmになった。また、暗い場所でも見やすいよう、バックライトを採用する。

 さらに、音声ナビ機能も搭載。炊飯開始前のメニュー設定や予約時間、注意喚起が声で知らされるため、誤操作が防止できるという。音声の種類は全76パターン用意される。

従来モデルとの画面の比較。メニューと注意喚起を切り替えて表示する
 このほか、通常の炊飯よりも米の甘みを引き出す「匠芳潤炊き」モードを搭載。通常よりも炊飯時間は約15分伸びるが、甘みが熟成できるという。また、分つき米(3/5/7分)用のモードも用意されている。

 本体サイズは253×348×230mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約6.2kg。炊飯容量は最大5.5合(1L)。最大消費電力は1,350W。本炭釜の厚さは5mmで、釜底中央部は7.5mm。炊飯メニューは白米のほか、無洗米/発芽米/胚芽米/おかゆ/すし/炊き込み/おこわ/玄米/分づき米/エコ炊飯(省電力モード)が用意される。本体カラーはアメジストブラックとルビーレッド。

「本炭釜」初の小容量モデルも

IHジャー炊飯器 本炭釜 NJ-KW061

 小容量モデルの本炭釜として、炊飯容量が最大3.5合(630ml)までの「IHジャー炊飯器 本炭釜 NJ-KW061」も、同時に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は6万円前後。

 NJ-KW061は、本炭釜シリーズでは初となる3.5合炊きの小容量モデルで、内釜には厚さ4.5mmの本炭釜を採用する。NJ-XWB10Jと比べると、「蒸気レス」機構は省かれており、またヒーターの5つから4つに減っている。「匠芳潤炊き」モードも省かれているが、通常より約25分長く炊飯することで甘みを熟成する「芳潤炊き」モードは備えている。

 同社によると、マイコン式が多い5.5合未満の小容量ゾーンでも、IHタイプの割合が増えているという。

 本体サイズは228×317×184mm(同)。重量は3.6kg。最大消費電力は710W。本炭釜の釜底中央部の厚さは7.5mm。炊飯メニューは白米/無洗米/発芽米/胚芽米/おかゆ/すし/炊き込み/おこわ/玄米。本体カラーはブラック。

NJ-KW061(下)と、従来の炊飯器(上)との比較。本炭釜はごはんがふっくらと炊きあがるという

「炭炊釜」も操作性を向上

蒸気レスIH 炭炊釜 NJ-XSB10J クリスタルシルバー

 下位モデルとして、炭コーティングを施した内釜「炭炊釜」を採用した「蒸気レスIH 炭炊釜 NJ-XSB10J」も、同時に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は8万円前後。

 NJ-XWB10J同様、大きな液晶と音声ガイド機能を搭載。「蒸気レス」機構も採用している。超音波で米を振動させ、米のまわりに保水膜をつくり、ハリとツヤのあるごはんを炊くという「可変超音波吸水」機能も備える。

 本体サイズ、炊飯メニューはNJ-XWB10Jと同じ。重量は約6.3kg。最大消費電力は6.3kg。本体カラーはルビーレッドとクリスタルシルバー。





(正藤 慶一)

2010年12月16日 15:37