シャープ、グリーンフロント堺で竣工披露式を開催
~吉永小百合さんも出席
「グリーンフロント 堺」に誕生した、太陽電池工場 |
グリーンフロント 堺は、2009年10月1日に液晶パネル生産を開始したのに続いて、2010年3月29日から薄膜太陽電池の生産を開始。16日には、2010年7月より、液晶パネルの生産規模を現在当初の月3万6千枚から、月7万2千枚に増産する計画と発表した。
竣工披露式の会場には、シャープの町田勝彦会長、片山幹雄社長のほか、グリーンフロント堺に進出している17社の経営トップ、シャープのイメージキャラクターを務める吉永小百合さんなどが参加して、テープカットを行なった。
竣工披露式には、シャープの町田会長、片山社長に加え、グリーンフロント堺に進出する17社の経営陣も集結 | イメージキャラクターを務める吉永小百合さんも出席した |
シャープ 町田勝彦会長 |
町田会長はまた、液晶パネルと薄膜太陽電池について「旺盛な需要が期待されており、フォローの風が吹いている」とコメント。「液晶テレビは、エコポイントの影響により、3月末には販売店やメーカーでも在庫が完全に無くなっており、相変わらず引き合いも活発。ソーラーは昨年、余剰電力買取制度がスタートし、住宅用太陽電池は、前年に比べて2倍のペースで動くなど、堅調な伸びを示している。また、世界的にもソーラー発電所の建設が活発である」と、好調さをアピールした。
シャープの薄膜太陽電池 |
第1次展開の生産能力は年間160MWで、同工場をマザー工場と位置づけ、生産技術の蓄積とノウハウの蓄積を図るという。
一方、液晶パネル工場では、40型で18枚のパネルを切り出せる世界最大となる2,880mm×3,130mmの第10世代マザーガラスを採用。月7万2千枚のフル生産では、40型換算で年間1,560万台の液晶テレビ用パネルを生産できることになる。
また、同社独自の光配向技術であるUV2A(ユーブイツーエー)による高コントラスト化および省エネ化を実現しているほか、今後は4原色技術を活用した液晶パネルの生産も行なう。これにより、コスト競争力の強化を図るほか、40型以上の液晶テレビ向けのほか、デジタルサイネージ用など、大型ディスプレイの市場にも展開していく姿勢を見せている。
(大河原 克行)
2010年4月16日 18:41
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