パナソニック、「エコナビ」で省エネ運転ができるサイクロン式掃除機


サイクロン式掃除機「MC-JC20WX」
 パナソニックは、センサー機能「エコナビ」で省エネ運転するサイクロン式掃除機「MC-JC20WX」を、10月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は10万円前後。

 同社の最高級モデルに当たる、吸込仕事率540Wのサイクロン式掃除機。昨年発売した「MC-JC10WX」に引き続いて、「ジェットスピン・サイクロン」という集塵機構を採用している。この方式は、吸い込んだ空気を旋回してゴミと空気を分離し、その空気を周囲から逃がす仕組みになっている。これにより圧力損失が低減できるため、ゴミ捨て時までパワーを99%以上持続できるという。また、吸込仕事率も540Wという高い数値となっている。

 今回のMC-JC20WXでは、同社の紙パック式掃除機「MC-P9000WX」にて搭載されていた「アイドリング機能」を追加した点が特徴となる。これは、ノズルを床から浮かすと、2段階で省エネ運転をするというもの。ムダな電力を抑え、消費電力を削減する効果がある。

 また、ゴミの量に応じて運転を自動で切り替える「ハウスダスト発見センサー」も、昨年モデルから引き続き採用。このハウスダスト発見センサーとアイドリング機能により、センサー機能がない従来機種「MC-S8A」の強モードと比べると、消費電力量は約50%に抑えられるという。

 なお、同社ではこのハウスダスト発見センサーとアイドリング機能を合わせて「エコナビ」と命名している。

従来機種からは、ノズルを床面から浮かせた際に省エネ運転をする「アイドリング機能」を搭載した点が特徴。従来機種「MC-S8A」の強モードと比べると、消費電力量は半分だという「エコナビ」での自動運転の幅は1,000Wから150Wまで
ハウスダスト発見センサーの運転状況は、パイプ部のランプの色で分かる。写真は緑で、床面がきれいな状況を示すハウスダスト発見センサーはパイプ内部に搭載されている

運転中のようす。床のゴミが多い場所になると、運転がパワーアップする

 排気対策としては、0.3μm以上の微細塵を約99.9%キャッチするという“逃がさんフィルター”と“エレクトレットフィルター”を搭載。室内の空気をキレイにするというダブルメガアクティブイオンを放出する機能も備えている。 このほか、フィルターの自動掃除機能も搭載。

 本体サイズは、282×387×289mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は5.4kg。消費電力は1,000W。運転音は59dB。

 下位機種として、吸込仕事率が530Wで、Wメガアクティブイオンの放出機能などが省かれている「MC-JC2WX」も、同時に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は8万円前後。

 同社では、既に発売している紙パック式の「MC-P9000WX」および下位機種の「MC-P900WX」でも、ハウスダスト発見センサーとアイドリング機能を「エコナビ」に改称するという。

 

前年度モデルからは、ダストケースの開け方やノズルのデザインが変わるなど、細かい違いがある同じく「エコナビ」を搭載する紙パック式の「MC-P9000WX」は発売中



(正藤 慶一)

2009年9月1日 17:25