パナソニック、従来の2倍のイオンを放出するナノイーイオン発生器
パナソニックは、ウイルスやアレル物質を無力化する効果を謳う「ナノイーイオン」を放出する機器「ナノイー発生器 F-GME15」を10月上旬に発売する。希望小売価格はオープンプライス。店頭予想価格は3万円前後。
ナノイーイオンは、ウイルスを無力化したり、アレル物質の抑制、除菌などの効果を謳う、同社独自のイオン技術。空気中の水分を電気分解させて、酸化力の強いOHラジカルを生成し、水分子にくるんで放出する。同社ではこれまでも、エアコン、空気清浄機、ドライヤーなどにこの技術を搭載してきた。
今回の新製品は、イオン発生の部分だけに特化した機器。ナノイーを発生させる部品は、空気清浄機などでは1個搭載されているが、これを2個に強化した。発生させたイオンをファンで起こした風に乗せて飛ばす仕組み。空気清浄機のように、室内の空気を取り込んで、フィルターで濾過する機構はない。イオン放出に特化した機器としてはパナソニックのほか、シャープがプラズマクラスターイオン発生器を発売している。なお、イオン発生ユニットは交換不要。
正面 | 側面 | 背面 |
カットモデル。上にナノイー発生ユニット、 | 正面側には基板が入っている | ナノイー発生ユニットを2個搭載する |
ナノイーイオンの効能に関しては、今回新たに北里環境化学センターが実証実験を行なった。約3畳(10平方m)の空間に浮遊する菌を180分で99.9%除去する効果が確認できたという。このほか、カビ、ダニ、スギ花粉、タバコ臭などについての効果も第三者機関によって実証されている。また、肌の水分量維持など、美肌効果も謳っている。
静音性もこの製品の特徴のひとつ。運転モードは弱/強の2種類があるが、運転音は強で34dB、弱で25dB。34dBは「図書館並み」の騒音という。ファンとモーターを可能な限り大きくして、静音性を確保した。
本体サイズは210×180×305mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.8kg。消費電力は強で9W、弱で6.5W。カラーはホワイト、ダークブラウン、レッドの3色。
パナソニック アプライアンス・ウェルネス マーケティング本部長 石井純氏 |
同社 アプライアンス・ウェルネス マーケティング本部長 石井純氏は「新型ウイルスの登場などでナノイーへの重要は高まっている。ナノイー搭載製品を2009年度で770億円、2010年度には1,000億円の市場に育てたい」と意気込みを語った。
ナノイーの特徴 | 新型インフルエンザの影響でウイルスへの関心も高まっている | ナノイー関連商品で2010年に1,000億円を目指す |
ナノイーイオンの仕組み | ユニットを2個搭載し、空気清浄機の倍のイオンを発生させる | 3畳の部屋で、浮遊菌を99.9%抑制した実証結果もある |
女優のともさかりえさん |
発表会には女優のともさかりえさんも出席。4歳の長男を子育て中のともさかさんは、トークセッションで「家の中を空気をきれいに保つよう心がけています。(今日発表された製品の中では)イオン発生器がいいですね。インテリアとしても映えそうです」などと語った。
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2009年8月6日 17:55