ダイソン、軽量・小型化したハンディクリーナー「DC31」

 ダイソンは、新型モーターを搭載して軽量・小型化したハンディクリーナー「DC31」シリーズ2製品を9月18日より発売する。希望小売価格はオープンプライス。店頭予想価格はモーター駆動による回転ブラシ付きのヘッドを備えた「DC31 mortorhead」が34,000円前後。通常モデルの「DC31」が32,000円前後。

DC31 mortorheadDC31

 2006年に発売したハンディクリーナー「DC16」の後継機にあたる。新開発のコンピュータ制御モーター「DDM v2」を搭載し、小型・軽量化した点が特徴。重量比でいうとmortorheadで1.8kgから1.51kgに、無印で1.55kgから1.32kgにそれぞれ軽量化されている。

 「DDM(Dyson Digital Motor) v2」は、4年をかけて開発された。カーボンブラシを使用せず、摩擦抵抗を低くするなど、構造を根本的に見直した。コンピューターによる制御を組み合わせることで、200Wの電力を使った場合、電力あたりの効率が2倍になるという。また、大きさもDC16で使われているものの1/3とした。回転速度は最高104,000rpm。

左側面背面右側面
正面ゴミと空気を分離するパーツクリアビン
D31では先端にブラシが付いているブラシの取り外しも可能モーター部

 集塵方式はサイクロン式。動作モードは通常と強力の2段階。バッテリ持続時間は通常モードで10分間、強力モードで6分間。なお「強力モード」に設定した場合は従来機「DC16」の2倍の吸引力があるという。

 使い勝手の面では、充電のやりかたを変えた。DC16では本体ごと充電器に差し込むスタイルだったが、バッテリーを外して充電するスタイルとした。これにより充電器の置き場所が制限されることがなくなった。

DC31 motorheadヘッド部分モーター部分のカットモデル
左が従来型モーター、右がDDM v2大きさは1/3になったモーターの部品

 集塵方式はダイソン独自の「ルートサイクロンテクノロジー」を採用。縦に配置された筒の中でゴミと空気をより分ける仕組み。

 なお、mortorheadモデルに付いたヘッドはブラシが回転する仕組みになっており、絨毯の掃除などにも向くという。

 突起部を除く本体サイズは共通で、322×112×204mm(幅×奥行き×高さ)。吸込仕事率は強力モードで65W、通常モードで38W。

ダイソン インターナショナル サポート エンジニアのマーティン・ ピーク氏

 製品の開発に携わった同社インターナショナル サポート エンジニアのマーティン・ ピーク氏は「最も苦労したのはDDM v2の開発。モーターの構造はファラデーが原理を発明して以来、ほとんど変わっていなかったが、効率の良い革新的なモーターが開発できた」と語っている。


従来製品DC16との比較。手前がDC31左がDC16、右がDC31




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2009年7月30日 17:55