日立、ダブルヒーターで予熱時間を短かくしたオーブンレンジ

~本体上面は食器が置けるクリスタル仕上げ

 

ヘルシーシェフ MRO-FV300
 日立アプライアンスは、予熱時間を短縮するヒーターを搭載したオーブンレンジ「ヘルシーシェフ MRO-FV300」を発売した。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は15万円前後。

 MRO-FV300は、電子レンジ/オーブン/グリル/過熱水蒸気/スチームという5つの加熱方式を搭載した、庫内容量33Lのオーブンレンジで、「ヘルシーシェフ」シリーズのラインナップの最上位に当たる。

 本製品では新たに、庫内の上下に2本のヒーター「ダブル光速ヒーター」を搭載した点が特徴。庫内の温度を素早く上昇できるため、従来機種「MRO-DV200」と比べて予熱時間が短縮。庫内温度を200℃まで到達する際には、従来では9分40秒かかっていたところを、本製品では6分40秒と、3分短縮できるという。また、調理時の消費電力量を低減する効果もあり、同じく庫内を200℃に設定する場合、従来の消費電力量は224Whだったところを、本製品では153Whと、71Wh分抑えられるという。

 本体上面には新たに「クリスタルテーブル」というガラス素材のプレートを装備し、プラスチック容器や陶器などの食器や付属品が置けるようになった。従来までの上面は、オーブンの場合では100℃を超えることから物が置けなかったが、クリスタルテーブルの内部に真空断熱材を設けることで、上面の表面温度を70℃以下に抑制する仕組みになっている。ただし、箱や袋、調理直後の調理器具といった、耐熱性が低いものや過剰に熱を持ったものは、置くことができない。

立ち上がりの早い「ダブル光速ヒーター」を新たに搭載し、予熱時間が短くなった。なお、写真はイメージ図で、実際の製品ではダブル光速ヒーターは一部しか見えないという本体上面に、ガラス素材のクリスタルテーブルを採用。オーブン時でも表面温度を70℃に抑えられるため、プラスチックや陶器などの食器が置けるようになった


 このほか、食品の重量に応じてカロリーを表示する機能や、肉と野菜の2段調理、自家製のハムやソーセージをオートで調理できる「自家製食品」といったモードも追加された。

 従来製品からは、約400℃の過熱水蒸気で余分な脂や塩分を落としながら調理する「ヘルシーアップコース」、食品の重さを元に、最適な温度で両面を焼き上げる「はかって両面グリル」、ごはんやお酒を“アツアツ”や“ぬるめ”といった好みの温度に加熱できる「わがや流あたため」など継承する。

 本体サイズは、500×444×443mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は24.5kg。消費電力はレンジ時で1,450W、オーブン時は1,420W、グリル時は1,390W。オートメニューは40コースで、レシピ数は300。2008年度目標の省エネ基準達成率は109%。本体カラーはシャンパン。

 下位機種として、クリスタルテーブルを省いた「MRO-FV200」、クリスタルテーブルと光速ヒーター1本を省いた「MRO-FV100」も同時に発売した。価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格は、MRO-FV200が11万円前後、MRO-FV100は7万5千円前後。


(正藤 慶一)

2009年5月29日 15:47