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ダイソン、掃除残しがスマホですぐ見えるARツールを実現

拡張現実(AR)技術を活用して掃除をサポートする

ダイソンリミテッド(シンガポール)は4月9日、AR(拡張現実)技術を使って掃除した場所をリアルタイムで可視化し、効率的な掃除を可能にするARツール「Dyson CleanTrace(ダイソン クリーントレース)」を発表した。6月以降、各国で順次発売予定とする。

ARを活用し、家中の掃除をより確実に行なうことができるツール。「Dyson Gen5detectコードレスクリーナー」に装着して使用する。掃除をした場所としていない場所が色分けして表示される点が特徴。

ダイソンのロボット掃除機「Dyson 360 Vis Nav」の掃除方法からヒントを得て開発した。スマホのLiDAR(ライダー)技術を活用し、部屋のマップを作成、ARを使って掃除の経路を重ね合わせる。掃除が終わるとスマホで部屋をスキャンして、掃除していない場所を確認できるという。うっかり掃除箇所を見逃したり、同じ場所に何度も掃除機をかけることを防ぎ、より計画的な掃除をサポートする。

さらに、Dyson Gen5detectに搭載されているセンサーでごみの粒子の量と大きさをカウントし、掃除の結果を数値で証明するとしている。

ごみの粒子の量と大きさをカウントし、掃除の結果を数値で表示する

同社のホームカテゴリーのチャーリー・パーク エンジニアリング・バイスプレジデントは、「ロボット掃除機の几帳面な掃除の仕方から、私たち全員が学ぶことがあると気づきました。ダイソンのロボット掃除機は、人間が掃除をするのとは異なり、部屋のどこにいて、どこを掃除して、どこを掃除していないかを把握しています。Dyson CleanTraceは、Gen5detectにインテリジェントな機能を追加します。これにより、掃除した場所と掃除していない場所を確認することができ、ダイソンの粒子分析技術と組み合わせることで、床が本当にきれいになることを証明することができます」とコメントしている。