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日用品の残量を計って少なくなると自動購入してくれるIoTスマートマット

 スマートショッピングは、日用品や食品の残量を計って自動購入するIoTデバイス「スマートマット」を発表した。2018年のローンチを予定しており、2022年には自動購入総額100億円を目指すという。利用料は未定。

日用品を自動購入するIoTデバイス「スマートマット」

 同社は現在、日用品・食品のリピート買いに特化したウェブサービス「スマートショッピング」を展開。約30万点の日用品・食品が登録されており、ユーザーが購入した商品において、独自のアルゴリズムを用いて商品を使い切りそうなタイミングを検知。購入を促し、買い忘れを防止するというサービスだ。

現在はウェブサービス「スマートショッピング」を展開中

 今回新たに、日用品の残量を計測して自動購入してくれるIoTデバイス「スマートマット」を発表。Wi-FiとBluetooth機能を搭載しており、水やティッシュペーパー、米などの日用品をマットに乗せておくと計量し、残量が少なくなると自動で購入してくれる。

 注文時は、Amazon.co.jpやヨドバシカメラなどから、送料やポイントも考慮して最安ショップを特定して通知。決済前に注文情報が通知されるため、個数やタイミングは変更可能。

本体。Wi-FiとBluetoothを搭載。単二形乾電池2本で駆動
スマートマット自動購入の仕組み
缶ビール24本を計測
メールで通知される。現在の残量は100%
18本抜いて6本のみで計測
再び通知された。残量は24%になり、購入するか選択できる

定期購入よりも最適なタイミングでリピート買い

スマートショッピング 代表取締役 林 英俊氏

 スマートショッピング 代表取締役 林 英俊氏は、サービスについて次のように語った。

 「我々が普段購入する製品において、ティッシュや飲料水などの消耗品はほぼ定期的に買われています。しかし、ティッシュペーパーなどは、買うのが面倒、ウェブで買うときの送料が気になるなどポジティブな意見があまりありません。定期購入などのサービスは既にありますが、まだベストなサービスではないと感じています。今回発表したスマートマットを通して、最高の買い物サービスを提供できればと思います」

 例えば、炭酸水をよく飲む人の場合、夏は消費量が多いが冬はあまり減らないといった傾向にあり、定期購入をすると冬に溜まってしまうという。残量を計測することで、最適なタイミングで購入できるとしている。

 また、介護シーンなどでの使用も想定。離れて暮らす被介護者の自宅において、介護者があらかじめスマートマットで設定しておけば、介護用品のストックが切れてしまうということも予防する。

 なお現時点では、1マットに設定できる商品は1つのみとしている。

ダンボールごと置いても検知可能。季節によって消費量が変わる炭酸水も最適なタイミングで購入できるという
オフィスでコピー用紙の補充などにも利用可能

 具体的なサービス内容は検討中としているが、スマートマット自体はレンタルでの提供を予定。利用料は無料で、購入額が月3,000円未満の場合は300円などを想定している。

 本体サイズは、400×400×30mm(幅×奥行き×高さ)。本体は単二形乾電池2本で駆動するため、コードレスで使用可能。測定可能重量は60kg。

単二形乾電池2本で駆動