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働き盛りの30~40代男性は血圧改善への意識が低い。高血圧は脳卒中の原因にも~オムロン調査
2017年5月19日 14:03
オムロン ヘルスケアは、30~74歳の男女1万人を対象に「高血圧に関する意識と行動に関する1万人実態調査」を行なった。調査期間は2017年3月21日~3月23日。調査エリアは全国で、調査方法はインターネット。
調査の結果、健康診断や人間ドックで「血圧が高め」と指摘された経験があると答えた人は、30代男性で22.4%(5人に1人)、40代男性で30.8%(3人に1人)ということがわかった。
そのうち、「医療機関を受診する」や「定期的に血圧を測る」などの改善行動を取っていない人は約30%で、働き盛りである30~40代の男性は、血圧改善への意識が低いことが浮き彫りになった。
同社によると、高血圧は脳卒中や心筋梗塞といった、脳・心血管疾患の主な原因に挙げられ、死に直結するほか、寝たきりや介護が必要になるなど、患者本人や家族の生活の質を著しく低下させる可能性があるとしている。
さらに調査では、男性30~50代、女性30代の約4割に、血糖値やコレステロール値が高い・外食が多いなど「高血圧リスクにつながる生活習慣」があることも判明。高血圧リスクは、高齢者だけにあるとは限らないという。
これらの結果を踏まえ、高血圧の予防には日々の血圧管理が重要だという。調査対象者のうち「血圧が高め」と指摘され、毎日朝晩に測定している人の3割は「血圧値が改善した」ことを実感している。
同社は、家庭で測る血圧や、脳卒中や心筋梗塞の予防に向けた血圧管理の重要性の啓発に努めており、2016年度からは「脳・心血管疾患の発症ゼロ」を事業目標に掲げている。今回の調査結果を受けて、日々の血圧管理と高血圧予防の重要性を、30~40代を含めたより幅広い世代に向けて発信し、「脳・心血管疾患の発症ゼロ」を目指すという。