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パナソニック、立命館大学の准教授を主幹技師に。IoT・ロボティクス分野で共創

 パナソニックは、立命館大学とともに、産学官連携の高度化を実現するため、機関を越えて人材交流をする「クロスアポイントメント制度」を導入することを発表した。4月1日より、立命館大学 情報理工学部 谷口忠大准教授が、大学に在籍した状態で、パナソニックのビジネスイノベーション本部に客員総括主幹技師として勤務する。

 クロスアポイントメント制度とは、大学教員が学内で従事している研究に関する一部業務を他機関に充て、大学と他機関の双方で研究活動を行なう在籍出向型の制度。公的研究機関や企業など、他機関との組織間の取り決めに基づき行なわれる。

 本制度を通して、谷口准教授は、成長と注目が目覚しい人工知能(AI)・ロボティクス分野において、新規技術に関する知識を提供。同分野における新規事業の創出にむけた、技術戦略の策定にも協力するという。

 また、パナソニックが重点をおくIoT/ロボティクス分野での共創活動を行なうとともに、立命館大学や学会関係者を中心としたコミュニティ作りへの支援や、関連テーマの研究会活動を通じた人材育成にも取り組んでいく。

 なお、谷口准教授の勤務形態としては、パナソニックへの従事比率を20%とする。同制度を活用して、大学教員が民間企業に勤務するのは日本で初めてとなる。