シャープの家電事業再編。白物家電は「健康・環境システム事業本部」に

　シャープは、新経営体制発足に伴い、分社化経営を狙いとした全社組織の大幅な見直しを行なう。この中で、白物家電やテレビなどのAV機器、携帯電話などを担当していた「コンシューマーエレクトロニクスカンパニー」は解消し、白物家電は「健康・環境システム事業本部」に、携帯電話など通信系は「IoT通信事業本部(通信システム事業本部を改称)」として、事業本部が独立する。

　コンシューマエレクトロニクスカンパニー傘下で運営していた、テレビなどのデジタル情報家電事業本部は、ディスプレイデバイスカンパニー傘下に移管する。ロボホンやココロボで用いられる、クラウドサービス関連の部門は、IoT通信事業本部傘下で運営される。

　組織変更は27日付けで実施。事業部門の収益意識を高め、各部門が自主的かつ積極的に事業拡大、コスト削減に取り組む事業運営を目指すため、分社化経営を推進。一方本社組織は徹底したスリム化を図り、社長室と経営管理本部に再編。鴻海グループとの連携強化によるグローバル事業拡大に向け、海外事業統括を配置する。2015年10月に導入されたばかりの5つの社内カンパニー制は、1年弱で終了となる。