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まずはIoTの認知度を向上、ビックカメラ有楽町がスマート家電コーナーを設置
2016年8月3日 13:02
ビックカメラが、東京・有楽町のビックカメラ有楽町店に、「IoTスマートソリューションコーナー」を、6月28日に開設してから約1カ月が経過した。
同社では、「スマート家電に関心が高いのは、ガジェット好きといえる20代、30代のビジネスマン男性。そうした方々を中心に、IoTスマートソリューションコーナーで立ち止まる人が多く、新たな使い方ができる家電製品に対する注目が集まっている」とする。
IoTスマートソリューションコーナーは、ネットワークに接続できる最新の家電製品を一堂に展示。実際に操作をしてもらうことで、家庭内において、ネットワークと連携した家電製品が使用できる世界がすでに訪れていること、それによって、家庭内で、より便利で、より快適に、新たな家電製品が利用できるようになっていることを示す場となっている。
同社では、「家電製品においても、IoT技術を取り入れ、ネットワークへ接続することで利用できる製品が増えており、テレビやブルーレイレコーダーなどの音響映像商品から、エアコンなどの白物家電にまで裾野が広がっている。まずは体験していただくことで、新たな製品群の良さを知ってもらいたい」とする。
IoTスマートソリューションコーナーは、ビックカメラ有楽町店の地下1階の家電売り場のなかに設置されている。下りエスカレーターを降りてすぐの場所にあり、地下鉄有楽町線の有楽町駅に向かう導線にもなっているため、多くの人が訪れやすい。
コーナーの入口には、アーチがかけられており、さらに、ブルー系の配色でデザインされたカーペットが敷かれ、周りの展示とはイメージを変えているのが特徴だ。
アーチや看板には、IoTスマートソリューションコーナーの文字とともに、インテルやマイクロソフトのロゴも入っており、IT業界を巻き込んだ形での展示になっていることがわかる。
展示されているのは、パナソニックの冷蔵庫や洗濯機などのほか、三菱電機の炊飯器、ダイソンの扇風機、ネスレネスプレッソのコーヒーメーカーなどの白物家電製品群。さらには、ブルーレイレコーダーや液晶テレビ、スピーカー、デジタルカメラなども展示されている。
これらはすべてネットワークに接続して利用できる製品で、説明を受けたり、その場で試したりすることもできる。
販売実績ではなく、まずはスマート家電の良さを知ってもらう
今回のIoTスマートソリューションコーナーは、この売り場で販売実績をあげることが主眼ではないようだ。IoTによる新たな製品を知ってもらうこと、近い将来の家電の姿を体験してもらうことを第一義としている。
「まずは提案をすることで、スマート家電の良さを知ってもらい、今後の販売につなげたい」とする。スマート家電の認知度が低いこと、スマート家電の機能を知らない人が多いことから、現時点では訴求活動が中心となる。周りの売り場と雰囲気を変えているのもそうした狙いがある。また、今後は、IoT関連製品の新製品の登場とともに、イベントを開催するといったことも計画しているという。
「期間は決めていないが、当面は、IoTスマートソリューションコーナーの展示は続けていきたい」としている。また、現在は、有楽町店だけの設置となっているが、今後の反応を見て、他店舗への展開も検討していくことになるという。
IoTによる新たな家電製品に触れてみたいと思ったら、一度、ビックカメラ有楽町店の家電売り場を訪ねてみるといいかもしれない。