長期レビュー
ダイソン「DC26」 その3
ダイソン「DC26 turbinhead complete」 |
ダイソンの日本市場向けサイクロンクリーナー「DC26 タービンヘッドコンプリート」の長期レビュー第3回目ですな。実際にDC26で掃除し始めて半月以上経過したが、積極的に使ってみたら案外良かったのが、付属のアタッチメント類。てコトで今回は、各アタッチメントの使用感をレポートしてみたい。なお、第1回目のレポートはこちら。第2回目はこちら。
まずはフトンツール。布の寝具とかを掃除するためのヘッドですな。DC26は小型で、本体を手で持っての掃除機がけができるので、フトン掃除ラクかも!! と期待して使ってみた。
のだが、結果はまずまず、まあまあ、といった印象である。DC26の吸引力は強/弱の切り替えができるが、拙宅環境では弱にしないと巧くフトン類を掃除できなかった。フトンとかがヘッドにピタッと吸い込まれちゃう。ただ、フトンに当たる面にパッドがあり、この部分がフトン表面のホコリを拭ってくれて効率が良い。猫の毛もビシバシ取れた。
付属のフトンツール。横幅は20cm | 吸い込み口はこうなっている。上下に毛埃などを掻き取るパッドがある。このパッド、衣服の糸くずなんかをサッと取るグッズと同様のパッドですな | フトンカバー付きのフトンを掃除しているところ。吸引力を弱にしても、ときどきフトンを吸着してしまった。ヘッドをあまり強くフトンに押しつけないなどのコツが要る |
シーツを掃除中。ピンと張ったシーツなら吸引力弱でも強でも問題なく掃除できた | 試しに、猫がいつも寝ている薄手・小型の座布団を掃除。コレはダメでした。軽い座布団は手などで押さえていないと、ヘッドに吸着され、持ち上がってしまう | カーテンを掃除してみた。良好に掃除できた。カーテンって、意外とホコリがいっぱい付いてますな。猫の毛も多々取れた |
次にミニT型ノズル。手のひらサイズの小型ノズルで、狭いトコロを掃除するのに便利そうである。が、結果、後述のソフトブラシツールがあれば、このミニT型ノズルはあまり使わないような気が。もちろん、各家庭の室内事情によるとは思うが。
付属のミニT型ノズル。横幅9cm | 吸い込み口の手前側に、フトンツールと同様のパッドがある | こんなに小さいヘッドなのだ。手のひらサイズ |
こういった狭い面を掃除するのに向く | 大きめのヘッドだと掃除が雑になりそうなエリアも、隅から隅までキチンと掃除できる | テレビなどの上面の細い部分も丁寧に掃除可能 |
拙者的にかなり気に入れたのが、ソフトブラシツール。長さ18cmで幅6cmといった縦に細いヘッドだが、様々な場所をクイックに掃除できて快適だ。細い隙間、標準ヘッドをもっていきにくい面、壁面など、応用が利く。また、毛足も約2cmと長めなので、凸凹面の掃除にも向く。床や天井付近以外の掃除は、このヘッドだけでイケちゃうんじゃないだろうか。
付属のソフトブラシツール。ブラシ長さ約18cm、幅は約6cm、毛足長さは約2cm | 毛足の奥には、フトンツールのそれより少しソフトなパッドが付いている。対象を傷めないギミックかな!? にしても、本体が透明なのはナゼだろう | ボタン類が多々ある装置類の表面を一発で掃除できる。長い毛足とパッドにより、ヘッドが装置類のボタンにガツガツ当たるようなヤバげな感触はない |
意外とホコリが付着しやすい本の背表紙も効率よく掃除できた | キーボードの掃除も現実的。毛足はわりとソフトなので、対象に傷が付きにくいと思われる | こういった凹凸が多いところもスムーズに掃除できる。吸引口は小さめの穴2つなので、例えばカードなどを吸い込んでしまう心配も少ない |
次。ミニT型ノズルの次に拙者的な使用頻度が低いコンビネーションノズル。細口・小型のノズルで、ブラシノズルとしても使えて、まあ便利と言えば便利だ。が、後述のフレキシブル隙間ノズルが、このコンビネーションノズルの活躍場所を奪ってしまう感じ。
付属のコンビネーションノズル。長さ約20cm | ブラシを出し入れして使い分けられる | こういった溝の掃除には超便利 |
網戸にうっすら付いた蜘蛛の巣を掃除中。この場合、ブラシを引っ込めて掃除するのがいいだろう | 床と棚が接する部分を掃除中。ブラシを出して使えば、棚の下部と床の間にできた隙間に入り込んだホコリなどを吸い出せる | ブラシを引っ込めて、部屋の角を掃除中。DC26は吸引力も十分あるので、隅の隅までキッチリ掃除できて気分がいい |
最後に、フレキシブル隙間ノズル。細口のノズルで、35~55cmに伸縮する。縮めた状態だと硬いが、伸ばすと(黒い部分が)フレキシブル。独特のアタッチメントだ。
てか、コレ、ナニ? どー便利なのか想像つかん。とか思っていたのだが、使ってみたらタイヘン便利!! その名が「フレキシブル隙間ノズル」で、この“隙間ノズル”ってトコロに考えが引っ張られたが、実は隙間から角から面まで様々なところを快適に掃除できるノズルだった。
付属のフレキシブル隙間ノズル。細口ノズルで、先端にブラシが付いている。ブラシは取り外すこともできる。この状態の長さは約35cm | 先端を伸ばすと、長さが約55cmになる。黒い部分がフレキシブル | 天井の角を掃除中。このようにフレキシブルなので、角っこにブラシを押し当てたままスイッと掃除できる。一般的な硬い細口ノズルだと天井を傷めそうだが、このノズルならそういう心配が非常に少ない |
ちなみに、どのアタッチメントも、そして標準ノズル(タービンヘッド)も、装着はワンタッチ。パイプなどの先にあるボタンを押し、脱着し、ボタンを離せば、安定して固定される。掃除中に抜けちゃうようなコトはなかった。
てなわけで、標準ノズル以外の5種類のアタッチメントを見てきたが、最後に挙げたフレキシブル隙間ノズルの使用感&利便は特に秀逸であった。ぜひ一度お試しを。
次点(!?)はソフトブラシツール。この前方に長く、毛足も長く、対象へのアタリもソフトなブラシには、机周辺や手元など手が届く範囲をオールマイティかつ適切に掃除できるという良さがある。
ほかは、正直なところ、ん~、フツーな感じ。
標準ノズル、フレキシブル隙間ノズル、ソフトブラシツール。これらがあれば日常困らないっていうか、快適に掃除を行なえるという印象だ。
2009年6月19日 00:00
「長期レビュー」は1つの製品についてじっくりと使用し、1カ月にわたってお届けする記事です。(編集部)