やじうまミニレビュー

いつものメガネがワンタッチでサングラスに変身!

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
アカウント「AC135D 偏光クリップオン サングラス」。メガネに挟んで使用するサングラスだ

 夏の強い日差しや道路の照り返しから目を保護するのに、サングラスを持っていると便利。だが、普段から視力補正のメガネを常用している身としては、なかなか手が出なかった。

 というのも、度付きのサングラスはかなり高価。ましてメガネを複数持つとなると、外から屋内へ移動するたびに、イチイチかけなおさなければならない面倒さもあり、いままでずっと眩しさを我慢してきた。

 しかし、メガネ常用派に便利そうなアイテムをネットで発見し、思わず購入ボタンをポチってしまった! それが今回ご紹介する、アカウントの「AC135D 偏光クリップオン サングラス」だ。いつも使っているメガネに挟み込むだけで、一瞬で普段のメガネがサングラス化できる、クリップ式のサングラスだ。

メーカー名アカウント
製品名AC135D 偏光クリップオン サングラス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格899円
サングラス(手前)と一緒に、ケースとクロスも付いていた

 購入の決め手となったのは、まず価格。ネット購入ゆえ、試着はできないが、「この価格なら失敗してもいいや」と思えたのは大きい。それでいて、サングラスに大事な要素である、紫外線を99%カットする「UVカット」と、上下方向からの反射光を除去する「偏光レンズ」が備わっている。

 さらに、レンズが跳ね上げられる「フリップアップ」機能付きなので、いちいち取り外さなくても、一時的に普段のメガネに戻せる仕組みにも惹かれた。

 同シリーズには数種類のレンズの色があるが、普段使いしやすい濃いグレーを選択。自分のメガネの大きさに合わせ、S、M、Lの3種類あるサイズの中から、Lサイズを購入した。

 届いたクリップオン サングラスには、専用ケースとクロスが付属されていた。大きさは、実測で130x42mm(幅x高さ)、1枚のレンズ幅は58mm。重さは9gと、とても軽い。

とにかく軽い9g。付属のケースに入れても40g。使わない時も持ち歩きやすい
クリップの根本を摘んでメガネのレンズに挟み込む「クリップオン」方式
いつもかけている筆者のセルフレームのメガネと大きさ

 取り付けは一瞬で終わる。中央のクリップを摘んで広げ、手持ちのメガネレンズに挟み込むだけだ。クリップはやや固めで、フレームの大きさが135×38mm(幅×高さ)、厚みが5mmの手持ちのメガネにしっかりと留まった。

 取り付けてみたが、自分のメガネに合わせて作られたものではないので、完璧にはフィットしない。クリップ部分も多少目立つ。

 だが、それらは自分にとっては許容範囲だった。それよりも、今までずっと諦めていた、サングラスという「実(じつ)」が手に入れられる喜びの方がよほど大きい。レンズが軽いので、かけ心地も普段とほとんど変わらないのも良い。

クリップオン サングラスをメガネに取り付けた様子。多少のズレはあるが概ね問題なし!
上から見るとフレームとサングラスレンズの間に隙間が空く(上)。下は隙間がほとんど無い
取り付けたメガネの内側の様子。クリップが直接レンズに触れるので、取り付ける時は注意が必要だ

 購入後、外出の度にメガネに取り付けて活用しているが、使用感は上々。

 偏光レンズは、着色レンズの色の濃さだけで眩しさを低減させるのとは違い、上下方向からの眩しさが本当に抑えられ、視界がスッキリと見える。日差しの強い屋外でも、ずいぶん快適に過ごせるようになった。

 自分の顔は彫りが浅いので、メガネの上からの光は入ってくるが(一般的なサングラスをかけても同じ)、それは帽子を被って対処している。

 便利なのは、取り付けたままできる「フリップアップ」式のレンズだ。地上から地下鉄に降りる際、片手でレンズだけをクルリと跳ね上げれば、足元が普段通りにしっかり見える。屋外から店に入って買い物をする際にも重宝する。

 眩しい屋外に向かいながらレンズを戻せば、再びサングラスに早変わりだ。レンズは、横から見て約45度の角度あたりで留まるクリック感があり、多少走っても勝手に戻ったりしない。フリップ部は片手で確実に操作できる、ちょうど良い硬さだった。

偏光レンズの様子。水面の照り返しがかなり軽減し、水中にあるキャンディが見やすくなる(中央)。レンズを縦にすると効果が薄れる。レンズの色だけで眩しさを抑えていないのがわかる
レンズは片手でフリップアップできる。サングラスを取り付けたまま、一時的に普段のメガネに戻せる仕組みだ
パッドの片面は固い樹脂がむき出しのままだった。価格が安いゆえ致し方ないところか……。レンズに傷を付けたくないので、ドア用隙間テープをカットして貼り付け対処した

 唯一気になったのは、クリップはレンズの両面外側から挟み込むタイプなのに、パッドが片側にしかついていなかった点だ。レンズ外側に接するクリップ面は、固い樹脂がむき出しになったままなのだ。

 価格が安いとは言え、メガネレンズに傷がついては困る。そこで、手持ちのドア用隙間テープを小さくカットして貼り付け、対処した。

 気になった点はあったが、かけ慣れた普段のメガネが、一瞬で実用的なサングラスに早変わりするのはとても便利。使い心地、携えやすさも十分満足している。無難な形状のレンズは、どなたにも受け入れやすいデザインだろう。

 クリップ式の中でも特に求めやすい価格なので、メガネ常用の方には是非手に入れて欲しいサングラスだ。

藤原 大蔵