やじうまミニレビュー

雪道も安心! 普通の靴をスパイク仕様に変える「すべり止め君」

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
すべり止め君

 2月8日の大雪に始まり、歴史的な大雪に見舞われているこの頃。実は最初の大雪に見舞われた日、筆者は鎌倉方面に旅行の予定が入っていた。天気予報が伝える内容はどんどんシビアになっていく。

 長靴を買えばいいと言われるが、長靴で歩き回るのは難しい。歩き慣れていないならなおさらである。積雪の程度は分からないが、可能な限りはき慣れた靴でなんとかしたい。そんなことを考えた末、手にとったのが「すべり止め君」であった。

メーカーモリト
製品名すべり止め君 Men's
購入場所楽天市場
購入価格1,260円

5つの突起が地面に食いつき、転倒を防いでくれる

 「すべり止め君」とは、金属の突起が5つついた面を靴裏に固定することで、普段の靴にスパイク機能をプラスできるという靴用パーツである。スパイク部分は鉄で、それ以外は合成ゴム製のため非常に軽い。装着するときは、スパイク面を下に向けて置いたらその上に靴を乗せて、つま先とかかと部分のゴムを引っかけるだけだ。

 取り外しは簡単。しばらく使わない場合は、購入時についていた袋に収納しておけばいい。

付属のビニール製ポーチに入れて、気軽に携帯できる
この鉄製の突起が歩行を助けてくれる
靴に装着したところ

 これが旅行で大活躍した。道中はとにかく雪だらけ。人や車の通った後で、ちょっと溶けかかったシャビシャビ状態の雪が怖い。階段を下りるときが特に危険だ。このとき「すべり止め君」のスパイクがしっかり地面をキャッチしてくれたため、1度も転ぶことなく過ごすことができた。

 マンホールの上や、横断歩道の上の雪に足を踏み入れたとき、危険なシーンなどはあった。雪がまるごとスライドして体勢を崩しかけたが、反対側の足で踏ん張ることができ、転倒には至らなかった。

この組み合わせで雪の中を歩いた。長時間使用しているとゴムでつま先が痛くなるが、本来そこまで使わないと思われる
雪にできたスパイクの跡。小さめだが、あるのとないのでは安心感が違う

 自宅近くの靴屋では、スパイク付きのブーツなどが既に売り切れていたので絶望的な気分だったが、「すべり止め君」のおかげで普段の靴を活用できた。雪の少ない硬い地面を歩くと、スパイクの異物感は感じるが、ないよりあったほうが絶対安全である。さらに防水性の高い靴と合わせれば、より柔軟な対応ができるだろう。

 すべり止め君は男性用、女性用、子供用の3種類が用意されていた。女性用はスパイク面が狭かったため、靴にあわせて男性用を選んでみたが、男性用でむしろちょうどよかったようだ。男性用でも、スニーカーに装着して長時間歩いていると、足先を締め付けられる感覚を覚えた。ブーツなどと組み合わせることを考えて、大きめを選んだ方がいいかもしれない。もちろん出番は少ないほうがいいのだが。

すずまり