やじうまミニレビュー
スマホからスマホへ充電できる「レスキューケーブル」
by 片岡 義明(2014/2/20 07:00)
最近はノートPCの代わりにタブレット端末を持ち歩く人が増えてきたが、タブレット端末はノートPCと違ってUSB(Aタイプ)の出力端子が付いていない。スマートフォンのバッテリーが残り少なくなった場合に、ノートPCならばUSB端子に充電ケーブルを接続してモバイルバッテリーとして使えるが、タブレット端末ではそのような使い方ができない。
そのような問題を解決できるのが、日本トラストテクノロジー(JTT)の「スマホで充電 レスキューケーブル for Micro USB」だ。このケーブルは両端がどちらもMicro USB(オス)のコネクタになっており、タブレット端末やスマートフォンのMicro USB端子に接続することで、端末内の内蔵バッテリーを電源として、電池残量の少ないスマートフォンを充電することができる。
メーカー | 日本トラストテクノロジー |
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製品名 | スマホで充電 レスキューケーブル for Micro USB |
希望小売価格 | 980円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 891円 |
電源として利用できるスマートフォン/タブレットは、USBホスト機能に対応するAndroid 4.0以降のMicro USB搭載機種。なお、このケーブルは充電専用で、データ通信には利用できない。
ケーブル長は120~800mmで、巻き取り式となっている。コードリールは小型でかさばらず、ケーブル両端のMicro USBコネクタを引っ張れば簡単に引き出せる。収納するときは同じように両端のコネクタを1度引っ張ってからすぐに緩めると、バネの力で収納される。重量は約16gと軽量なのでモバイル用途には最適だ。
Micro USBコネクタは出力側と入力側でサイズが異なっており、電源として使う側の端末に大きい方のコネクタを挿して、充電する側の端末に小さい方のコネクタを挿すと充電が開始される。試しに10インチタブレットの「Nexus 10」からスマートフォンの「Nexus 5」への充電を試してみたが、問題なく充電することができた。また、逆方向、つまりNexus 5からNexus 10への充電も試してみたが、この場合も充電は可能だった。
さらに、小さい方のコネクタにApple純正の「Lightning-micro USBアダプタ」を取り付けた上で、Nexus 10からiPhone 5sに充電してみたところ、この場合も問題なく充電できた。
というわけで、Apple純正の変換アダプターを利用することによってiPhoneの充電にも使えることが確認できた。このケーブルがあれば、外出先でスマートフォンのバッテリー残量が少なくなってもタブレットをモバイルバッテリー代わりに使えるし、友人からスマートフォンやタブレット端末を借りて充電させてもらうことも可能だ。
さらに付属のUSB変換アダプタを利用すれば、ふつうのUSB充電ケーブルのようにUSB(Aタイプ)の出力端子に取り付けて、PCやUSB ACアダプタから充電することもできる。
あくまでも充電専用のケーブルなので、データ通信が行なえない点は残念だが、軽量・コンパクトで邪魔にならないので、Android端末のユーザーはカバンの中に入れておいて損のないグッズだと思う。