やじうまミニレビュー

曙産業「マジックコールドプレート(フード付)」

~冷たいプレートの上でオリジナルアイスを混ぜ混ぜ!
by 石井 和美


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


曙産業「マジックコールドプレート(フード付)」

 数年前に大流行したアイスクリームがあった。よく冷やした御影石の上で、アイスクリームとトッピングを混ぜ合わせることで、オリジナルのアイスが食べられるというものだ。現在はブームは落ち着いているものの、都内や郊外の大型商業施設ではまだまだ人気となっている。私も一時期ハマったことがあり、わざわざ電車に乗ってお店へ行き、行列に並んで、やっとの思いで大事に食べたものである。

 このアイスの良いところは、チョコレートやフルーツなどを、食べる直前に混ぜることによって、口当たりがなめらかになり、さらにおいしくなる点。その場で自由に組み合わせられるという、「特別」な感じも嬉しいのだ。

 ただし、ショップで買うとなると、高級アイスクリームと言われているだけあって、価格は高め。子供二人を連れて家族四人で食べると、かなりの金額になってしまう。何より、小さな子供を連れて行くのがこの上なく面倒だ。たまに無性に食べたくなるのだが、この暑い中、子連れでアイスクリームのために移動するのは躊躇してしまう。

 なんとか家で再現できないものかと、それらしいものはないかと探してみたところ、なんともピッタリなものを発見! 冷たいプレートの上でアイスクリームとトッピングをあわせてお好みのアイスを作ることができるという、曙産業の「マジックコールドプレート(フード付)」だ。


メーカー曙産業
製品名マジックコールドプレート(プレート付き)
希望小売価格5,250円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格3,200円

  マジックコールドプレートのセット内容は、台座部とプレート、スプーン2本、保冷剤2個、プレートを覆うフードというもの。フードを含んだサイズは直径210×高さ217(mm)となる。

カラフルでかわいらしい外観だプレートはステンレススチール保冷剤は2個付いている

 使い方は、まず保冷剤を凍らせておく。冷凍庫に10時間以上入れ、完全に凍るまで待つ。

 次に、凍った保冷剤を台座部の中に入れ、黄色いプレート枠をパチンと音がするまで手のひらで押してセットする。プレートはステンレススチールで熱伝導率が高い。あっという間に冷えて、プレートが白く曇った。セットしてから1分ほどで、0.4℃まで温度がぐんぐん下がった。最後に市販のアイスと好みのトッピングをのせ、手早く混ぜ合わせれば完了だ。

黄色いプレート枠をパチンと音がするまで手のひらで押してセットするセットしたとたん、あっという間にプレートが白くなる表面温度は0.4℃。これならアイスクリームを置いてもすぐに溶け出すことはない

 プレートが冷たいため、アイスはお皿に乗せたときのようにドロドロと溶けない。ただ、長時間混ぜ合わせていると、プレートに触れていない上の部分から徐々に溶けていくので、手早く混ぜる必要がある。

 最初は、娘のリクエストにより、バニラアイスにマーブルチョコとラムネを混ぜた。スプーンは大きめで持ち手が丸く、混ぜやすい。プレートが小さめなので、アイスクリームは少なめにしたほうが上手に混ぜられる。

 アイスクリームを冷凍庫から出してから、よく混ぜ合わせてたった数分。これだけで完成! 混ぜ合わせる際に歌ってくれる本家ショップをマネして、唐突に「ハイホーハイホー♪」と歌いながら混ぜたところ、子供達はドン引き…。いいんです、この気まずい感じも家で再現できて満足です。

スーパーで購入したバニラアイスクリームに、冷凍フルーツやお菓子などのトッピング具材を用意した娘のリクエストにより、最初はマーブルチョコとラムネをバニラアイスに混ぜることに
プレートに乗せて、付属のスプーンで混ぜ合わせる完成!! お皿に載せたとたん、プレートの上では溶けなかったアイスクリームが、一気に溶け出してビックリ

 こうして混ぜ合わせることによって、フルーツやお菓子がバニラアイスに溶けて混ざり、バニラアイスの風味が変わる。空気を含んだアイスクリームはクリーミーでとてもおいしく、チョコレートやラムネのつぶつぶした食感も良かった。子供達とあっという間に食べてしまった。

 トッピングの内容を考えるのも、とても楽しかった。個人的にはチョコレートプラス麦チョコのトッピングが、ほろ苦な大人テイストで好み。子供は缶詰のフルーツを入れたアイスクリームがおいしかったようだ。

 いつものアイスクリームが混ぜるだけでリッチになり、本家ショップに負けない高級感あふれるなめらかアイスクリームが作れる。後片付けもさっと洗えるので、いつでも思い立ったときに作ることができそうだ。子供が大喜びなので、お友達がきたときに出してもウケそうだ。

 なお、連続して使用する場合は約1時間が目安だ。プレートの水気をよくふきとってから使用する。

ブルーベリーを混ぜたアイスクリーム。甘酸っぱくてとてもおいしい。スプーンで混ぜることによってフルーツがつぶれ、アイスクリームに混ざっている我が家で大好評だったチョコレートプラス麦チョコ。5才の娘も喜んで食べていた

何度か続けていると、娘が「自分でやる」と言い出した。冷凍庫から出したばかりのアイスクリームはとても固く、5才の娘には少々難しいようだが、それでも楽しそうに混ぜ混ぜしているこんな風にスプーンをしまって収納できる

 さて、実はこのマジックプレート、デザートやオードブルなどの保冷プレートとして使うこともできる。フードが付いているので、乾燥やホコリを防いで低温状態のまま食べるられる。

 これが活躍するのが、アイスからはだいぶ離れるが「お刺身」。配膳の準備をしつつ、子供の世話をしてバタバタしていると、せっかく出したお刺身がぬるくなってだれてしまって、おいしさが半減してしまうことも多い。お刺身はやはり、シャキッと冷たいまま食べたい。

 マジックコールドプレートに盛りつけると、ゆっくり食べても食べ終わるまでお刺身の角が立って、シャキッとしていておいしい! 生ものなので夏場は痛みも心配だが、これなら安心して食卓に出すことができる。晩酌しながらゆっくり食べる方にもおすすめできそうだ。

お刺身を盛り付けた例。プレートをつければホコリを防ぐこともできる。ちょっと残ってしまったら、フードをしてそのまま冷蔵庫へしまうこともできるクーラーをつけていても、室温はかなり高い。それでもお刺身はだれていない

 メロンなどフルーツを入れておいてもおいしそうだ。友達が来たとき、ついおしゃべりに夢中になって、切り分けたフルーツが放置気味になってしまう。時間がたつとフルーツがぬるくなってしまうので、最後のほうはおいしく食べることができない。しかし、マジックコールドプレートがあれば、おしゃべりしながらでも、最後まで冷たいままおいしく食べることができそう。子供が走り回っていても、フードをしていればホコリを回避できるというメリットもある。

 ケチ主婦的に「ちょっと高いかなー」と悩んだが、これは買って正解。すぐ出せる場所に置いて、ほぼ毎日のように使っている。暑い夏にこそ、ぜひ試していただきたいアイテムだ。


2010年 8月 11日   00:00