やじうまミニレビュー

タダプラ「カンタンフック3P」

~安定感抜群、鴨居に掛けるだけの部屋干しグッズ
by 正藤 慶一


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです



タダプラの「カンタンフック3P」
 晴れて暑くなったと思いきや、突然雨が降ったりと、忙しい天気が続く。梅雨入りまであと一歩というところだろうか。

 梅雨で困るのが洗濯物干し。洗濯乾燥機を使えばラクだが、シワができたり電気代がかかったりと、毎回使うわけにはいかない。そうなると部屋干しが現実的な選択肢だが、鴨居に洗濯物を引っ掛けると、移動の際にぶつかって床に落としてしまうことが多い。

 そこで今回は、安定して掛けられる部屋干しグッズ「カンタンフック3P」を紹介しよう。

メーカータダプラ
製品名カンタンフック3P
購入価格980円
購入場所楽天市場


 カンタンフックは、部屋と部屋の間にある鴨居や長押に引っ掛けることで、物干しスペースとして利用できる部屋干しグッズ。本体には穴が空いており、ここにハンガー類が掛けられるという仕組みになっている。3個セットで980円だった。

 特徴的なのは、その安定感。本体にはバネが組み込まれているようで、鴨居にガッチリと固定できる。イメージとしては洗濯ばさみに近く、言ってみれば“鴨居ばさみ”だ。鴨居を挟むフック部分は丸く、キズが付きにくい仕様になっている。
3個セットで980円だった。フック以外の同梱物はなし洗濯ばさみのように、鴨居を挟む取り付けたところ

 まずは、1つのハンガーで複数の衣類が干せる「ピンチハンガー」をフックに吊してみた。普通のハンガーよりも大型で重量はあるが、まったく問題がなく安定した。それもそのはず、耐荷重は8kg。数値だけを見れば、一般的な扇風機が2台吊せてしまうことになる。もちろん洗濯物に肩が触れても、落ちることなく安定しており、鴨居に跡が付くこともなかった。

 次に、洗濯物ではないが、スーツを吊してみた。これも見事に安定。ズボンやコートなどを同時に掛けても、何の問題もなかった。これまでは鴨居にそのまま引っ掛けていたが、カンタンフックの方が安定感があるため使いやすい。

ピンチハンガーを掛けたところ。完全に安定しており、体が当たっても落ちることはないこれまで鴨居に掛けていたスーツをセット。安定感がまるで違うスーツにズボンにコートと、たくさん掛けてみたが、ビクともしない

かなり力を入れて、フックに掛けたスーツを揺すってみたが、フックが落ちることはなかった

細かい点だが、ギリギリまで扉が閉められる点も良い
 カンタンフックは強度のほか、使用スペースが少ない点も特徴。鴨居に取り付ける部屋干しグッズの場合、ポールを使うタイプでは、扉が閉められないという問題点があるが、カンタンフックの場合、隅に設置すればある程度は閉められる。完全には閉められないのは同じだが、隣の部屋の明かりや音が気になる場合には有効だ。

 弱点は、複数の洗濯物が掛けられない点だ。先述の通りフックの耐荷重は8kgなので、スペック的にはかなりの衣類が掛けられることになるのだが、ハンガーを通す穴が1つしかないため、洗濯物を複数掛けてしまうと、濡れた物同士がくっついてしまい、乾きにくくなる。部屋干しの場合には、ピンチハンガーとセットで使うのが基本になるだろう。

 たくさんの衣類を干したい場合は、ハンガー穴に通すポールがセットになった、姉妹品の“物干し竿”タイプを選ぶと良い。なお本製品でも、ピンチハンガーを2個取り付け、穴に自前のポールを通せば物干し竿としても利用できるが、穴は2.5cmと小さく、我が家にあるポールでは太すぎて通らなかった。

 カンタンに設置でき、キズも付きにくいので、賃貸住宅でも手軽に使える便利グッズだ。部屋干しスペースに困っている人はもちろん、スーツやジャケットを掛ける場所がないという人にもちょうど良いだろう。狭い部屋を有効に使うための便利グッズとしてお勧めしたい。


2010年 6月 11日   00:00