やじうまミニレビュー

伊野商会「備長炭入り たまごっち〜ん」

〜電子レンジで目玉焼きやオムレツができる調理器具
by 石井 和美


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです



伊野商会「備長炭入り たまごっち〜ん」
 会社へ行くとき、毎日お弁当を持って出かけている。また、家で仕事をしている旦那のためにもお弁当を作っておき、さらに子供がお弁当の日は一緒に作っている。我が家はみんな食欲旺盛なので、朝起きたと同時に家族全員から「お腹が減った」コールを受ける。お弁当作りと並行しながら、朝食も作って素早く出さなければならない。それはもう戦争のようである。

 お弁当を作るだけでもガスコンロが埋まってしまうので、なるべく電子レンジやオーブントースターを活用して短時間で朝食を作ってしまいたい。朝食の定番といえばパンと目玉焼き、サラダだが、この目玉焼きが電子レンジでできるという便利そうなレンジ調理器具を発見してしまった。「たまごっち〜ん」という電子レンジ専用調理器具で、約1分〜2分加熱するだけで目玉焼きやオムレツが完成するという。


メーカー伊野商会
製品名備長炭入り たまごっち~ん
購入場所楽天市場
購入価格330円


 さっそく目玉焼きから作ってみることにした。小さじ1杯の水を入れて、卵を落とす。水を入れるのは、容器にこびりつかないようにするためだ。必ずやらなければならないのが、竹串などで黄身を刺しておくこと。こうしなければ破裂して、きれいにできなくなる可能性がある。

備長炭入りなので、本体は真っ黒だ。左に卵を入れればオムレツ、右に入れれば目玉焼きとなるこのように折りたたんでレンジで加熱する。片方がフタ代わりになる。目玉焼きを作る側は2つお椀のようなくぼみがある平らなほうでオムレツもできる
お水を入れてから、卵を割り入れる。Mサイズでちょうどピッタリ収まる竹串で黄身に穴をあける。破裂防止のために必ずやっておく

 あとはフタをしてレンジでチンするだけ。500Wでやわらかめなら1分、かためなら1分20秒でできるらしい。間をとって1分10秒にしてみた。しかし、我が家のレンジでは、まだまだ白身も固まっていない……
 
1分10秒ではこんな状態に。電子レンジによって加熱時間が異なるため、最初はタイマーを短めにセットし、中身の状態を確認しながらかたさを調節したほうがよさそうださらに50秒でちょうどよく完成! 真ん中からずれていたらしく、左右で火の通り方に差ができてしまった

 さらに50秒加熱したところ、ちょうどよく目玉焼きができた。

 レンジのだいたい真ん中に置いたつもりだったが、ズレていたらしく、左右で火の通り方に差ができてしまった。

 水を入れてフタをして加熱しているので、出来上がった卵焼きは蒸し焼きに近い。こびりつき防止に入れた水が表面に貯まっており、水っぽく、膜が張って真っ白だ。左の卵はちょうどいい火の通り具合だったが、なぜか右の卵は破裂していた。どちらも竹串で刺したのだが、どうしてこのようになってしまったのかはわからない。何度か試してみたが、やはり数回に一度、このように破裂することがあった。

 破裂していないほうの目玉焼きを割ってみると、上のほうが半熟になっていた。好みによるが、我が家ではこのくらい固さが人気だ。もっとやわらかめが好みの方は、レンジの加熱時間を短くすればいい。

 目玉焼きを作る方のくぼみはお椀型なので、お皿に載せると目玉焼きが妙に立体的だ。横から見ると白身部分が浮いている。残念ながらフライパンで焼いたようなカリカリ感はない。あの焦げた部分が好きな方では物足りなく感じるだろう。しかし、子供たちにはたまごっち〜んで作った目玉焼きのほうが好評だった。「いつもより目玉焼きがおいしい! どうしたの?」と5歳の娘に驚かれたほどだ。やわらかくて食べやすいよう。もうすぐ2歳の息子も、いつもはカリカリ部分を残したりするのだが、あっという間に完食してしまった。

 今回は、Mサイズの卵を使用したが、容器にちょうどピッタリだった。Lサイズの卵ではあふれてしまうかもしれない。Mサイズ以下の小さめの卵がおすすめだ。

 

できあがりの目玉焼きは厚みがある。お皿に置くと、少し浮いてしまう固さはお好みで。上のほうが半熟っぽくても、下の方は固まっていた
このようにお弁当に入れることもできる

 ハムエッグを作ることもできる。下にハムを入れて、同様に加熱するだけ。ハムを入れるので、加熱時間は10秒ほど長くした。こちらもハムは蒸された状態だが、やわらかくておいしい。我が家の電子レンジでは、1分50秒〜2分ほどでちょうどいいようだ。箱の説明書きには1分から2分とあるが、電子レンジによって加熱時間が変わるので、好みの固さはどれくらいになるのか、試してみたほうがいいだろう。

 お弁当作りと並行しながら、レンジであっという間に朝食の目玉焼きができる。これなら「おなかが減った」と大騒ぎする家族を待たすこともない。

 

ハムエッグも作ることができる。下にハムを入れて、同じように加熱する電子レンジの中央に置いたところ、左右とも同じように加熱することができた朝食もあっという間に完成! やわらかくて食べやすい目玉焼きなので、子供たちが大喜びだった
 次に、たまごっち〜んでオムレツを作ってみよう。オムレツを作るときは、目玉焼きと反対側の平皿部分を使用する。卵のほかにベーコンやチーズなど好みの具材を入れてもよい。

 卵2個、ハムと茹でた小松菜、粉チーズを入れた。牛乳か水を大さじ1杯〜2杯入れてから加熱するのだが、今回は牛乳を使うことにした。材料を入れてフタを閉め、1分加熱してからいったん取り出してかきまぜ、さらに1分加熱する。

 1分出して取り出したところ、端しか固まっていなかった。さらにレンジで1分経って半熟状態になっていたので、かきまぜて再度1分加熱した。だいたい固まったことを確認し、お皿にひっくり返して盛りつけした。ふんわりとしたオムレツの完成だ。

 野菜などをたくさん入れれば、栄養バランスのいいオムレツが楽しめる。青菜は苦手な息子だが、このオムレツをとても気に入り、たくさん食べてしまった。オムレツ作りは意外に難しく、固くなりすぎてしまったり、形がキレイにできなかったりするのだが、これなら失敗なく誰でも簡単にできる。油を使わないので表面にツヤはないが、ふんわりとした食感でとてもおいしい。

 

オムレツは色々な具材を入れることができる。今回は小松菜とハムと粉チーズを入れてみた途中で一回取り出し、かき混ぜてから再度加熱するお皿にひっくり返せば、きれいな形のオムレツが完成!
 水を入れているので、使用後も卵はそれほどこびりつかない。残念ながら食洗機や食器乾燥機は使用不可となっているが、手洗いでサッと落ちるので後片付けも苦にならない。

 中に入れる具材を変えれば、バラエティー豊かな卵料理が楽しる。油も使用しないのでヘルシーだ。やわらかい卵料理は子供にも大好評で、最近は時間があるときでも目玉焼きやオムレツはたまごっち〜んで作っている。日々の食事やお弁当作りで追われているママは重宝するだろう。

 また、コンロやフライパンをなるべく使いたくない、という一人暮らしの方も便利に使えそうだ。電子レンジで加熱し、お皿に盛るだけなので後片付けも簡単だ。

 慌ただしい朝に、子供が喜ぶふんわりした卵料理を作れるたまごっち〜ん。ここ数日、何度も使っているが、手軽にできて本当に便利だ。価格も安いので、ぜひおすすめしたい。


 




2010年 1月 27日   00:00