やじうまミニレビュー
キンカ「ほかほか石焼いも壷 プチ」
~冬の風物詩「石焼きイモ」がカンタンに作れる壷
しかし、石焼きイモを手に入れるのは意外と難しい。「いーしやーきいもー」と歌いながら練り歩く屋台は最近では見かけなくなった。一部のスーパーでは扱っているところもあるが、自宅近辺には残念ながらない。
ならば、自分で作ってしまおうと購入したのが、自宅で石焼きイモが作れるという壺「ホカホカ石焼きいも壺 プチ」。3千円未満という手ごろな価格もあって購入した。
メーカー | キンカ |
製品名 | ほかほか石焼いも壺 プチ |
希望小売価格 | 4,515円 |
購入店舗 | 楽天市場 |
購入価格 | 2,980円 |
パッケージ内容は、壷と壷の中に敷き詰める石というシンプルな構成 |
作り方は、まずは小石を壷の中に入れ、その上にサツマイモをそのまま投入する。今回は細く小さいサツマイモを用意したが、2本までは入ったももの、3本は無理だった。
壺の加熱にはガスコンロを使用。壺をゴトクの上に載せ、そのまま火をかける。壺が壊れないか心配だが、壺は特殊耐火粘土でできており、ひび割れ防止用の金属バンドも付いており、問題はなさそうだ。ガスコンロのほか、ストーブや火鉢の上に置いても使用できるが、ただしメーカーのホームページによれば、カセットコンロとニクロム線タイプの電気コンロは使用できないとのこと。また粘土製のため、IHクッキングヒーターの使用も難しいだろう。
加熱時間は、最初は強火で15分、その後、イモを裏返しにして中火で15分と、計30分掛かる。時間が掛かりすぎな感は否めないが、中身がギューギューに詰まったサツマイモの中心まで加熱するのだから仕方がないかもしれない。
まずは壷内部に付属の石を敷き詰める | その上にサツマイモをそのまま投入。アルミホイルなどを巻く必要はない |
壷を強火で火にかける。15分経ったら、中火に変更 | 途中でイモを裏返しする。壷の内部はかなり熱いので、箸やトングなど器具を使いたい |
できあがった石焼きイモ。皮にはコゲが付いており、芯までしっかり火が通っている。熱い! でもうまい! |
ちなみに、今回は試さなかったが、とうもろこし/じゃがいも/落花生/貝類なども焼ける模様。石焼きのツマミを肴に一杯飲む、という楽しみ方もできそうだ。
皮と実の間に空間ができているのは石焼きイモならでは。こげ目もおいしい | 外側はカリっと、内側はふっくらとした絶妙の仕上がり。これは屋台の味だ |
特に良いと思ったのが、面倒な前準備と後片付けがないところ。何しろ、イモを入れて火をかけて待つだけと、作業はとてもシンプル。使用後も棚にそのまましまえば良い。ただ、簡単なだけに、ガスを使っていることを忘れてしまいがち。クッキングタイマーなどを使うなど、何らかのリマインダーを用意しておくことを推奨したい。
うまく作るためのコツは、最初から強火でしっかりと加熱することだ。実は、一番初めに作った際には、壺に火を掛けるのが怖く、最初から中火で加熱してしまった。そのため、なかなかイモに焦げ目が付かず、1時間ほど時間を要してしまった。おそらく、石や壺にうまく熱が伝わらず、余熱のパワーが弱かったのだろう。改めて強火で作り直したところ、今度はしっかりと30分ほどで石焼きイモができ上がった。
最後に、気を付けたい点として“イモのサイズ”を挙げておく。投入口の幅は130mmと狭く、大きめのサツマイモでは入り切らない。大きく長いイモが好みの場合には、本体サイズが280×170mm、投入口が157mmと、一回り大きな「ホカホカ石焼きいも壺 大」が良い。こちらは壷内部も大きいので、より多くのイモが投入できる。大きなイモが好みな人、大家族では「大」、小さいイモでも大丈夫な人、少人数世帯では今回紹介した「プチ」を勧めたい。
大きいイモは、投入口に引っかかって入らない | 今回のレビューで購入した徳島県のサツマイモ「なると金時(里むすめ)」は、ほかほか石焼いも壺 プチにピッタリのサイズだった |
冬が来れば、なぜか思い出す屋台の石焼きイモの味。そんな日本の冬の風物詩が家庭で簡単に楽しめる、乙な一品だ。石焼きイモ好きの人はもちろんお勧めだが、「最近、石焼きイモを食べていないな」という人は、おいしさとともに懐かしさも味わえるはずである。
2009年 11月 18日 00:00
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