やじうまミニレビュー

三洋電機「eneloop kairo KIR-SL2S」

~USBで充電できるようになったエネループカイロ
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三洋電機「eneloop kairo KIR-SL2S」

 洗練されたデザインと、“繰り返し使う”をキャッチフレーズにファンを増やしているeneloop関連製品。その中でも、冬の定番商品となりつつあるのが、「eneloop kairo」だ。

 2006年に初代が発売されてから、4代目にあたるのが、2009年モデルの「KIR-SL2S」。単三形のeneloop2本を電源とし、最大約180分間、本体が暖かくなる、電気カイロである。


メーカー三洋電機
製品名eneloop kairo KIR-SL2S
希望小売価格オープンプライス
購入場所楽天市場
購入価格5,480円


 2006年に発売された初代のeneloop kairoは、内蔵型電池で、かつ本体の片面しか暖まらない仕様だったが、2008年モデルとなる3代目でフルモデルチェンジ。電源がeneloop2本になり、本体全体が発熱するようになった。そして4代目となる2009年モデルとなる「KIR-SL2S」では、3代目をベースに、USB充電機能がついた、いわばマイナーチェンジに当たるモデルである。

手のひらに収まるサイズ正面背面

 外観は従来機種とまったく同じ。上端部が電池蓋になっており、ひねると外れる。ここに電源となるeneloop2本を入れてやればよい。あとはボタンを1回押せば弱モード、もう一度押せば強モード、2秒長押しすれば、より短い時間で暖まるターボモードとなる。

 電源を入れると、電池蓋を除く、銀色の部分全体が発熱する。使い捨てカイロに比べると、靴の中に入れたり、貼ったりといった応用が利かないが、物体としての厚みがあるのでポケットの中でも握り心地がよい。実測の温度は弱モードで37℃程度、強で39℃といった具合だ。

USB充電アダプタを付けたところ弱運転時はオレンジ色に点灯強運転時はレッド

 バッテリーの持続時間は弱モードで180分、強モードで150分。ここはなぜか、前機種より短くなっている。充電時間は、同梱のACアダプタを使った場合で約4時間半、USB経由の場合で約12時間。特にUSB経由の場合、時間がかかるが、予備の単三形eneloopさえ持っていれば、連続運転が可能なのは内蔵バッテリーにはない利点だ。

 USB充電機能は今年のモデルから付いた新機能だが、正直なところ、「やろうと思えばできる」程度のものと思った方がよい。なぜなら、USBのコネクタが本体になく、アダプター用のプラグとUSBを変換するアダプタを介して行なう形になるからだ。USBでの充電は余計なパーツを持ち歩くことなく、miniUSBなど汎用のケーブルで済むから便利なのであって、コネクタを持ち歩かなければならないのでは魅力半減だ。

 もっとも、機器ごとにACアダプタをつなぐのも面倒なので、私の場合は電源の単三形eneloopを取り出して、それを急速充電器で充電する形を採っている。

同梱のACアダプタでも充電できる弱モードの実測温度は37℃強モードは39℃

 バッテリーの汎用性や、温度、サイズなど実用面に関しては、もはや不満はない。ただ、eneloop関連製品にしては、デザインが物足りない。銀色のヒーター部分が目立っていて、ちょっと無機質な感じがするのだ。次回のフルモデルチェンジでは、ぜひそのあたりも“らしい”ところを見せて欲しい。




2009年 11月 4日   00:00